[家具職人便り]しらがきってご存知ですか?
こんにちは。
家具職人のイマイです。
繁忙期に突入して、最近かなり忙しい日々が続いています。
夜も遅くまで作業をして、休日に出勤することもしばしば。
ブログを書くのも本音を言うと少ーし大変なのですが、
スタッフ全員ががんばっているので、
私だけサボるわけにもいきませんね(笑)
そんな訳で今日のブログです。
タイトルからして大工仕事の道具紹介かな?と思われた方。
それもあるのですが、実は少し違います。
大工道具には『しらがき』というアイテムがあります。
木を加工する際に、印となる線をつける道具で、
精度の必要な加工をする時に使います。
ですが、リマンションで製作するものは「フラッシュ家具」と
呼ばれるものなので、私はあまり『しらがき』を使いません。
家具本体にキズを付けてしまわないように、鉛筆を使います。
指物(さしもの)とか、建具(たてぐ)を作る人は使うのでしょう。
もちろん、その様な加工が必要な時の為に
家具職人とてして常備はしていますが、滅多に使いません。
では、今回なぜ滅多に使わない道具をブログに登場させたかというと…。
こいつで、牡蠣を開けようというのです。嫁さんが。
実は、嫁さんが、牡蠣を開ける道具を持っていないのに、
殻付きの牡蠣をたくさん買ってきちゃったからなのです。
安かったのですって(笑)。
仕方がないので…、
本当に仕方ないので『しらがき』で代用します。
思いの外、開けやすいです。
美味しそうな牡蠣が出てきました。
とりあえず夕食準備は、これでひと安心です。
使った後は洗って刃物用の油を塗っておきます。
めでたしめでたし。
でも、『しらがき』で牡蠣を開けたなんて、
家具職人の先輩方に怒られちゃいますね。ごめんなさい。