トレンドを追う、ではなく“掴む”ということ -プランナーのインプット方法
今回は、トレンドのインプット方法に関して、お話したいと思います。
(Re:Mansion施工管理スタッフNの書いた記事一覧はこちら)
デザインに関わる業務をしていることもあり、「普段どのようにトレンドをインプットしているのか」と質問を受けることがあります。
この機会に、私個人のインプットの方法をご紹介させていただきます。
SNSと書籍を中心に情報収集
トレンドの情報は、主にSNSや書籍から集めることが多いです。
Instagramでは、日本・海外のデザイナーや建材メーカー、デザイン会社、ホテル、アート系、サブカル系のアカウントをフォローしており、そこから最新情報を得ています。
情報を収集する際は、「いつ発信された情報か」にも注意しています。
トレンドの情報は、新旧さまざまなタイミングで届くため、たとえ良いと感じてもかなり前の投稿であれば、取り入れないようにしています。
そのため、時系列が不明確になりがちなPinterestは、あえて見ないようにしています。
情報の鮮度が判断しづらく、自分の感覚が鈍るように感じるためです。
書籍は思考の整理に役立つ存在
もともと活字中毒気味なところがあって、海外の出版社のものも含めて集めることが趣味でもあり、
特に、著者の考えが記載しているものを良く読みます。
最近は、内藤廣さんの「内藤廣の言いたい放題」を読んでおり、多くの示唆が得られてとても面白いです。
オリンピックの国立競技場のコンペの内情や、デザイン界隈の裏話、都市開発等の情報が知れるので、なかなか知ることのできない話が満載です。
「体験すること」も重要なインプット
情報収集に加えて、実際に体感することも非常に重要だと考えています。
そのため、新しい建築物、商業施設、展覧会や、ポップアップのイベント等には、実際に伺って体感するようにしています。
最近では、中村拓志さんの設計監修された「one Fukuoka hotel」に宿泊してみたり、身近なところでは、Every Mondayのイベントに伺いました。
特に、実際の人に話を聞いたり、見たりするのは、経験値が得られるので、積極的に体感していきたいと心掛けています。
情報の活かし方が「価値」を決める
情報をどう使うかには、気を付けています。
私は「インプットはアウトプットして初めて定着する」タイプなので、手帳に書きだして、その事象を構造的に解釈して、再現性等を検証します。手法を見出す形に近いです。
たとえば、「この空間はどのような条件のもと設計されたのか?」という問いを自分に投げかけ、再現可能な要素や考え方を言語化しています。
また、日常で感じた小さな気づきもメモしており、こうした断片的な記録を組み合わせて自分なりの解釈や手法として落とし込んでいきます。
おわりに
今回は、「トレンドのインプット方法」について、記載させていただきました。
やや地味に感じる内容だったかもしれませんが、私自身は日々このように情報を集め、活用しています。
何かの参考になれば幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
スタッフN