パラッツォ・モルテーニ東京|プレオープン記念のトークセッション&パーティー
先日、ありがたいことに、パラッツォ・モルテーニ東京 プレオープン記念のトークセッション&パーティーに招待していただきました。
弊社からは、代表の井上と私が参加することになり、今回はそのレポートをブログにまとめさせていただきます。
【モルテーニとは?】
アルフレックスジャパンで取り扱うイタリアの総合家具ブランド。
1934年創業の90年以上続く、世界を代表する建築家やデザイナーがデザインしたハイセンスな家具を取り扱う。
【見どころ】
モルテーニクリエイティブディレクターのヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンが来日し、お話をお伺いできる(もちろん観衆の一人として)というのは、個人的な感想になりますが、本当に嬉しかったです。
さらに、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンのお話をお伺いした後、実際に彼が手掛けた日本初の建築物となるパラッツォ・モルテーニ東京を見学できる機会は希少で、勉強になりました。
前半のトークセッションでは、30分以上時間を超過しつつ、丁寧に一作一作解説していただきました。モルテーニが認める世界でもトップのデザイナーは知見に富み、発見の連続でした。
後半のパーティーは、実際にパラッツォ・モルテーニ東京での飲食を含めたパーティーで、インテリア業界の著名人の方を拝見しました。
内装は、下記ホームページを参考にしていただくとして、現在のデザイン界のトップのデザインが見学できました。詳細は省きますが、その納まりでまとめるのか?!等、とても勉強になりました。
■パラッツォ・モルテーニ東京(外部リンク)
下記は私のメモです。雑然としていますが、この内容をトークでお伺いし、実際に作ったものを見学し答え合わせをするような感じでした。
【ヴィンセント・ヴァン・ダイセンとは?】
ミニマムリズムの美学で知られるベルギー出身の建築家兼デザイナー。
本質性を追求することで、美しさ、静寂、やすらぎ(心地よさ)を持つ空間表現を行う。
〇特徴
特徴として、洗礼された無駄のないプロポーションに、自然の中から引用した色や素材の材料を使うことで、温かみと官能性を備えた、控えめでエレガンスな空間表現を得意とする。
「私の建築は、ある意味で空間の本質を探求しています。自然光が降り注ぐバランスの取れた空間を創り、そこに主に自然な色や素材を重ねることで、より瞑想的で穏やかで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。」
(ヴィンセント・ヴァン・ダイセン)
〇設計手法として
・本質性(課題設定)
→本質を理解(明確化)するため、課題や敷地から、要素、構成を分解し、再定義して再構成している。(安藤忠雄の構成に近い)
・感情にどう訴えかけるかも含めてデザインしている。
・どの要素が、人の感情に訴えかけるかも含めてデザインしている
・形態言語化:形に意味を与え、言語化させる。
→プロポーションのバランスをとることは、設計プロセスにおいて極めて重要。建築は家具のスケールで設計。
・抽象的して単純化した形態は、洗練されたディテールによって詩的な響きを帯びる。(装飾は一切排除され、抽象化して明確に意図を示す。)機能性をデザインに組み込む
・文脈と伝統を尊重して、デザインの参考にしている
・素材
→素材の持つ感覚に訴えかけるものを重要視している
・構成(並列、対比、反復、同調)
対比:歴史と現代の対比
感情に訴えかけるもの:素材。アイデンティティ。深み、詩的な歴史な文脈を利用する。
現在性:装飾のない形状の研究、材料の使用、細部へのこだわりという現代的なアプローチが加えられています。
以上で、ございます。
世界最高峰のデザイナーのヴィンセント・ヴァン・ダイセンのお話をお伺いできること、デザインを直接拝見できるということと、とても勉強になった一日でした。
arflex(アルフレックス ジャパン)の担当者さまには感謝です。
ここで、学んだことを日々の仕事で活かし、お客さまに居住環境が少しでも良くできればと考えております。
どうぞ、改めてよろしくお願い申し上げます。
スタッフN