海外タイルのトレンドについて
こんにちは。スタッフNです。
設計、デザイン、施工担当のスタッフNです。
(Re:Mansion施工管理スタッフNの書いた記事一覧はこちら)
今回は、海外タイルのトレンドについて、メーカー研修を受けて参りましたので、そのご報告をさせていただきます。
メーカーの研修は、新商品発表、世界の傾向等の勉強会を各メーカーが定期的に開催しております。
我々も、時間があればお伺いさせていただき、知見を広げております。
私が受けたメーカー研修はリビエラ社の研修です。(個人的に大判のタイルの質が良いため、オススメすることの多いメーカーです。)
今回の勉強会のテーマはイタリアで開催された「CERSAIE 2023」での見本市におけるタイルの傾向をお伺いしました。
下記に、大きく3種に分類してみました。
【カラー】
土や砂等を主にしたベージュ~アースカラー系や、ライムストーン等の石系の色味などニュアンス色が、近年のトレンドの傾向にあり、自然な素材感を室内に取り入れて、ムラ感や不均一性から来る優しさ、安心感を追求した商品が多いとのことです。
昨今の新築マンションでも、テラコッタの塗りの左官仕上げを良く見るので、世界的な傾向化もしれません。
【形】
昨今は大判化が進む傾向にある業界ですが、ここに来て300角や長方形も多く出ておりました。特に、長方形のタイルが今後は種類を増やすようです。
(アアルトが得意とする張り方で、アアルトカフェにもあったと思います。)
カラーの特徴に加えて、安心感を得るためのラウンド形状(角が丸い)も多く商品が展示されておりました。
張り方として、モジュール貼りという異なるサイズを組み合わせて貼る方法も展示会場では多く見られたと聞きます。
【テクスチャー】
トラバーチン等の石系の他のプリントが多く、カラーに沿うような形で多くなっているような印象を受けました。
この展示会では、80%以上がインクジェットプリントで、テクスチャーを再現しているためか、そこまでの展開は無かったように感じました。(個人的に紹介が少ない印象)
研修を受けた内容は、以上になります。
私がタイルメーカーの方のお話で、「石になりたがるタイル」という言葉が印象に残りました。タイルはあくまで人工物で、目指す先が石というタイル業界の考え方が新鮮で、タイルに対する向き合い方が変わったような気がします。
今回は以上でございます。
皆さまの助力になれば幸いです。