[家具職人便り]耐震金物について~PART2~
こんにちは、リクリエイトの家具職人です。(リクリエイト家具職人の書いた記事一覧はこちら)
耐震金物の紹介の続きです。
前回は感震式のムラコシ精工さんの耐震ラッチを紹介させていただきました。
今回はシモダイラさんの耐震ラッチを紹介いたします。
参照:感知式地震対策ラッチH型 (H型ラッチ)(外部サイト)
構造はこのような感じです。
この説明の様に、通常状態では、フックが上がっており扉の開閉時に干渉しません。
揺れている時のみフックが下がり、扉が開かない様になります。
それにしても『内部のボール』って?
本当に中にボールが入っているだけです。
単純な構造でよく考えたものだなぁと感心します。
いかがでしょうか。
私が紹介した2種類。ムラコシ精工の『PFR-T型』とシモダイラの『H型』が多く使用されていると思っています。メジャーなキッチンメーカーさんもこのどちらかを多く使用しています。又、リクリエイトでも使用しています。
その他の感震タイプ耐震ラッチを紹介します。
ムラコシさんの新しい物で、(PFR-TSA)型です。
参照:開き扉用耐震ラッチ(外部サイト)
紹介した『PFR-T型』と比べると、扉開閉時のカチャカチャ音が少なくなっているそうです。
扉側に取り付ける金物がごついですね。自動調整機能のせいだと思います。
既製品の家具で使用しているのを見たことがあります。
確かに音は少なくなっていたと思います。
次に丸好工業さんの『感知式耐震ラッチM型』です。
参照:M型感知式ロック(外部サイト)
薄型でデットスペースが少ないです。
揺れている時にフックが下がる構造なので、カチャカチャ音もないです。
重りがぶら下がっていて、揺れるとフックが下がり、扉が開かなくなる構造です。
こちらは川喜金物(SOWA)、野口ハードウエア、アトム等の金物屋さんで販売しています。
次にアトム『感震くん』
残念ながら私はこの商品を使用したことが無いのでよくわからないのですが、扉側に取り付ける部品が長くちょっと使いにくいかなと思いました。
最後にスガツネのクワガタラッチです。
この商品を耐震ラッチとして紹介しているサイトもありますが、これはプッシュラッチで、耐震金物では無いと思います。又、スガツネさんのサイトでもプッシュラッチとしていて、耐震とは書いていないようです。
皆さんどのように思われますか。
ということで、次回はプッシュラッチの紹介をさせていただきます。