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建築用語の『おさまり』とは。カメラマンも見惚れる、美しい納まり特集 | 第1弾

こんにちは。Re:Mansion広報スタッフです。

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私がこの建築業界に入ってから、

よく耳にするようになった単語の中に『おさまり』というものがあります。

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Re:Mansionのプランナー・3Dパースデザイナー・設計士・施工管理技士の全員が、

全てのお客さまのお住まいにおいて、

この『おさまり』に細心の注意を払い、そして何度も議論します。

 

マンションリノベーションを検討されている方の中にも、

この『おさまり』の意味するところをご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は、この『おさまり』について、

Re:Mansionの広報スタッフの独自視点も含めてご紹介してまいります。

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『おさまり』とは

『おさまり』とは、漢字での表記は「納まり」あるいは「収まり」となり、

複数の建材が接する部分の状態を意味します。

わかりやすい例を挙げると、「壁」と「床」の接点も『納まり』となります。

つまり建築物を構成する、大前提の要素と言えますね。

 

『納まり』の同義語に、『取り合い』という言葉もあります。

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「納まり」と「収まり」の違いについて、

建築業界において、多く使用されているのは、「納まり」の表記だそうです。

 

あらためて漢字の意味を調べてみると、

————–

【納】 あるべきところに落ち着く。引き渡す。

【収】 中に入る。収束する。手に入れる。 (広辞苑 第七版より引用)

————–

何だか遠い昔に、小学校で習った気がします…

 

【納】は、「納品」「上納」等、法律や秩序に則って、金銭や品物をあるべき場所に入れる、という意味が強いのに対し、

【収】は、「吸収」「回収」等、物理的に取り込むことや、引き締まる・まとまる、という意味で使用されることが多いようです。

(そう考えると、「収納」という単語を考えた人は、

とにかくおさめたい!おさめないと気が済まない!真面目で潔癖な人だったのかな…など。

たわいもない妄想が膨らみます。笑)

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、

いよいよ、本題の【カメラマンも見惚れる、美しい納まり】を

リマンションの事例でご紹介したいと思います。

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[ 東京都世田谷区T邸 ]

 

東京都世田谷区Tさまのおすまいの「TVボード」。

淡いオーク木目と深いモルタル柄のグレージュが、自然に重なる、

タイムレスなデザインは、施工事例の撮影を行うカメラマンも

思わず見惚れる、美しい仕上がりとなっています。

 

よく見ると、それぞれの素材が複雑に入組みながら納まっていますが、

不思議とゴチャゴチャした印象はなく、

むしろ、整然としたクリーンなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

 

これこそが、『美しい納まり』の象徴です。

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施工前は、左側の壁&上部には梁があり、

右側の壁はフラットな状態であったことがわかります。

 

こうしてみると、梁の存在が少々気になりますね。

 

マンションリノベーションやオーダー家具を検討する上で、

誰もが抱く、

“壁の凸凹をなるべく無くして、広くスッキリとした印象にさせたい”

“造作家具の圧迫感は減らしたいけど、収納量も欲しい”

という願い。

 

同じようなケースにおいて、大抵の人は、

「家具造作」&「素材の配色数」をなるべく減らすという方法を考えるはずです。

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[東京都渋谷区代々木上原H邸/YouTube ROOMTOUR]

 

意外にも、それらの方法は、

十分な幅・高さを確保できない場合は、

かえって梁や壁の凹凸を目立たせ、空間を狭く見せる可能性もあります。

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そこで、リマンションのチームは、

 

「家具造作によって、壁の奥行を揃える」

「複数素材の色を重ね合わせることで、梁の存在感を無くす」

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という、難易度の高い納まりをご提案いたしました。

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そして、造作家具の背面には、

ライン照明を施すことで、高級感を増すだけでなく、

家具の圧迫感の軽減にも成功しています。

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この納まりを頭の中で考えた

プランナーやCGデザイナー・設計士は、やはりさすがだなと思いますし、

施工管理の者の技術にも感心します。

 

さて、今回は『おさまり』の意味や、

私イチ押しの美しい納まり事例についてご紹介いたしました。

 

次回は、最新事例も含め、

ちょっと意外な【カメラマンも見惚れる、美しい納まり特集 | 第2弾】を記事にしたいと思います。