大切な靴を守る!保管の豆知識と収納のポイント
こんにちは。Re:Mansion事務スタッフのZONOです。
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いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「靴の保管」の豆知識と、「靴の収納」に関するポイントをご紹介いたします。
ご一読いただけると嬉しいです(╹◡╹)
まずは、私自身の親族の結婚式で起こったエピソードから。
親族の結婚式に出席するため正装をした父の後ろを歩いていると、ホテルの色鮮やかなグリーンの絨毯に、黒い塊。来た時にはなかったこの塊に違和感を持ちながらエレベーターホールに到着。歩きにくい靴だと不平を言う父の靴をみると、無残にも踵がなくなっていました。
そうです、あの黒い塊は父が歩くたびに欠けていった靴の踵でした。
皆さまはこのようなご経験はありませんか?
私はこの後、同じような経験を何度かいたしました。そして、道端で靴底を見かけるたびに、自分や身近な人だけに起こることではないのだな…と感じていました。
ある日、靴職人さんと話をしていて、これは『加水分解』と呼ばれる経年劣化と教わりました。靴底がボロボロと取れるのも、合成皮革・人工皮革で作られた靴や鞄の表面がボロボロ剥がれたりベタベタするのも、使われているウレタンゴム(ポリウレタン)に起こる現象だそうです。
使用されているポリウレタンが、雨や湿気などの水気に晒されることでこの現象が起こり、特にポリウレタンが多く使用されているスニーカーや靴等でよくみられる現象。水分があれば分解が始まり、3年〜5年で影響が表面化してくるといわれているそうです。
ですので、未使用品といっても製造から3年以上経っている靴は、いつ加水分解をおこしてもおかしくない状態ということですね。製品が完成した瞬間から劣化は始まっているので、残念ながらこれらを食い止めることは不可能とのこと。
しかし、「こまめに履くこと」と「靴の正しい保管」によって遅らせることはできるそうです!
ではどのように対策したらよいかをご紹介します。
【予防と対策】
・湿気から守る
靴はすべて、高温多湿での放置がタブーです。
まず、雨の日に履いた時は、しっかりと水気を拭き取り、晴れの日に十分陰干しをしてから下駄箱へしまうこと。直射日光に当てるのは劣化を早めてしまうそうです。
また、下駄箱には、乾燥剤や除湿剤を置いておくとよいそうです。
保管のために靴箱を使用すること(特に脱いですぐの靴を箱に保管すること)は、高温多湿状態を助長するのであまりお勧めではなく、保管場所の確保が難しい場合は靴の中に乾燥材を入れると良いそうです。
・長期保管せず定期的に履く
靴の隙間に含んだ湿気を、履いて歩くことで靴のすき間から押し出され、新しい空気と入れ替わります。このように、ある程度の頻度で履くことで、ポリウレタンの部分が水分と化学反応することを防ぐことができるそうです。冠婚葬祭用などのたまにしか出番のない靴こそ、より長く履くためにメンテナンスを欠かさないことが大切ですね。
・靴の保管位置と環境
靴の保管に湿度は大敵なので、靴の収納場所は空気が循環できたほうがよいそうです。扉付きの下駄箱の場合は閉め切らず、定期的に扉を開けて換気をするとよいそうです。また、湿気は空間のなかでは上より下、真ん中よりも四隅にたまりやすいので、床に近い下段には極力置かないこと。
スペースがあればお部屋のようなシューズクロークにしたりするのもおすすめの解決策ですし、扉をルーバー(格子)にしたりすることも簡単に解決できる案のひとつです。
また、下段はあえて収納にせずオープンスペースにし、間接照明で足元を照らすとゆとりある空間になります。
Re:Mansionではお客様のご希望にそったプランの提案が可能です。
こちらは弊社のオーダー家具をご依頼いただいたお客様のクローゼット。
このようなリブの扉の制作が可能です。通気性がよいので靴の収納扉にも最適です。
弊社はオーダー家具工場があり、オーダー家具からオーダー扉のみ、など製作が可能です。
基本のパターンはないので、お客様の思い描く希望の家具をできる限り実現することができます。
住まいのお悩みなどありましたら是非一度Re:Mansionにご相談くださいませ!