CGデザイナーのプロが解説。インテリアの色使いについて。
こんにちは。
新人CGデザイナーのアミです。( CGデザイナーアミさんの書いた記事一覧はこちら)
今回も引き続き、インテリアの色使いについてお話したいと思います。
人それぞれに好みがあるので、感覚で色を選べば楽しい空間がつくれますが、
『イメージと違った』
『ごちゃごちゃしている』
という場合もでてきます。。
色の基礎知識を知っていれば失敗がなく、より豊かな色の表現ができるようになります!
色の仕組みを一緒に勉強していきましょう!
こちらの表を見たことはありますか?
色相環といいます。色相の似た色を隣合わせでつないでいった色の輪です。
輪の中で向かい合う色を反対色、ふたつ隣くらいまでの色を類似色と呼びます。
色の性質が似ている類似色は組み合わせやすく、反対色は互いの色を目立たせます。
この色の関係を把握しておけば、色選びがぐっと楽になります。
そしてここから、この色を使った空間にしたいと決めたら、明度と彩度がキーポイントになっていきます。
上記のような緑を使いたい、色味が好きだ、と考えた場合、
濃淡を現したトーンができあがります。
上下の色味は明度の違いで、白(上)に近づくほど明度が高く、黒(下)に近づくほど低くなります。
そして左右の彩度は、色の鮮やかさの度合いです。
彩度が高い(右)ほど澄んだ鮮やかな色になり、低く(左)なるほど濁りのある色になります。
色の調子を表し、部屋の印象になります。
メインカラーの色が決まったらそれに合わせて、ベースカラーなども決めていきましょう!
緑をメインカラーにしたお部屋を紹介します。
明るいさわやかなグリーンをメインカラーにした、リビングキッチン。
緑のトーンと合わせて、ベースの木目色も同じトーンのものをチョイス。
光も暖色系にして、あたたかみのあるナチュラルな空間に。
こちらも同じく、緑をメインカラーに使用した寝室。
濃い緑色に合わせて、木目のトーンもダーク系を選んでいます。
床には緑の反対色である赤茶の絨毯を敷き、メリハリのある格調高い雰囲気に。
同じ緑をメインカラーにしても、トーンによって全く違うイメージスタイルになります。
これからお部屋の色味を考えるときには、『色+明度と彩度』も意識して、ぜひ理想の空間をつくってみてくださいね。