リノベの「カラーコーディネイト」。色のルールについて。
こんにちは。
新人CGデザイナーのアミです。( CGデザイナーアミさんの書いた記事一覧はこちら)
今回はお部屋のカラーコーディネイトについてお話したいと思います。
カラーコーディネイトといっても、服やアートなどと住まいの色を同じに考えるのは間違いです。インテリアの色には長時間快適に生活するという前提があり、それにともなった決まりがあります。
見落としがちな色のルールを一緒に勉強していきましょう!
平面なら色と色の関係だけに気を配ればうまくまとまりますが、インテリアは立体空間。
部屋の中には壁もあれば、家具、カーテンなど・・・
さまざまな要素があり、
同じように見える色でも、素材、質感、隣に来る色、使う面積、光など・・・
条件によって見え方が異なります。
つまり色を単独で考えても意味がなく、部屋を構成する要素のひとつとしてとらえる必要があるのです。
色数を増やしたら家具の形はシンプルにするなど、ほかの要素とのバランスをいかにとるかが上手な色使いのコツとなります!
インテリアの色は、広い面積に使い全体を占めるベースカラーと、少量のアクセントカラーを最初に決めると良いです。
壁や天井、床など広い面積となるベースカラーはカラーコーディネイトの土台になるもの。
家具やファブリックと違い、簡単に変更できないうえに、長時間快適に生活するという点を考慮すると、鮮やかな色よりもベージュ、アイボリー、茶色などあらゆる色と調和しやすいアースカラーなどのニュートラルな色を選ぶのがベターです。
基本は、天井を高く見せて解放感が出るように一番明るい色にし、順に壁、床と暗くしていくことです。
照明を利用して天井を照らし、明るく見せるのも効果的。
逆に暗い色を天井に使うと実際よりも10センチほども低く感じられ、圧迫感が出る一方、落ち着き感も得られます。
色は使う面積によって、明るさや鮮やかさの見え方がずいぶん違います。
面積が広いほど明るい色は明るく鮮やかに、暗い色はより暗く見えるため、小さなサンプルで色を決めると、イメージした仕上がりと違った雰囲気になりがち。
素材の質感によっても印象が変わるので、できるだけ大きなサンプルを、実際に使う素材で検討しましょう。
できればショールームに行って、実物を目で確かめることをお勧めします!
また、注意する点として、窓が大きく、光のたくさん入る明るい部屋の場合は、あまり白っぽい色を多用するとまぶしく感じたり、逆に暗い部屋では色が実際より暗く見えるので、光の条件も考慮に入れましょう。
カラーコーディネイトについて、少し理解が深まりましたでしょうか。
基礎知識を身につけて、心地よい住空間を実現させましょう!