タイル目地の凹凸をテクスチャーで表現。CGモデルルームの制作過程をご紹介。
CG担当の橋本です。(CG担当橋本さんの書いた記事一覧はこちら)
今回はCGでタイルの表現方法についてお話します。
室内パースを作成するにおいて、壁面や床などにタイルを配置するシーンはとても多いです。
どのように作成しているのか少しだけご紹介いたします。
私は、シーンに応じて2種類のやり方を使い分けております。
普段はタイルのテクスチャーを用意して壁や床に張り付けております。
只、実際のタイルには、タイル表面や目地部分など凸凹があるので、ただテクスチャーを張るだけでは表現不足です。
どのように表現しているのかを簡単にご紹介いたします。
まず、単純にタイルの柄を表現したテクスチャーとタイルの凹凸を現した特殊なテクスチャーをPhotoshopなどを使い作成します。
この二つのテクスチャーをCG上に適応します。
まずは、タイルの柄を表現したテクスチャーだけをCG上で張り付けレンダリングした画像です。
まったく凹凸がなく綺麗にフラットですね。
タイルとしての質感ではなく金属パネルの様ですね。これはダメです。
そこでタイルの凹凸を現した特殊なテクスチャーを適応してみましょう。
こんな感じです。タイルの凸凹感が表現されてタイルらしくなりました。
それでは、もう一つのやり方をご紹介いたします。
この方法は実際のタイルの様に、CG上で一枚一枚形を作成し、壁に配置して表現しております。結構手間が掛かります、あまりやりたくない方法です。
実際レンダリングした画像です。
一番タイルとしての再現度が高いですね。
タイルの厚みや凹凸、目地の幅や色など自由に表現できます。
実施にはやりませんが、現実世界の様に、タイル一枚ごとに微妙にずらして施工誤差の表現も可能です。
テクスチャーだけを使用したやり方より手間が掛かる分、表現の自由度は高いです。
タイルのアップのカメラアングル、厚みのあるタイルや目地が深い時の表現などには良いでしょう。