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ベンチづくりの記録 その2 -加工編

こんにちは、家具職人のヒロです。

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前回から、ベンチを製作する工程を紹介させていただいております。

前回のブログは材料選びの様子をご紹介いたしました。

 

完成系はこちらです。

 

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今回は、座面の板を加工していきます。

 

 

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まずは、耳の部分から

 

板の端に樹皮が残っていますので、その部分をはがします。

ノミ(木材を加工するための手工具)を使用して、なんとなく感覚的に樹皮を取り除いていきます。

 

 

莉贋コ輔&繧・譛医ヵ繧吶Ο繧ッ繧兩0828蜈ャ髢・IMG03

 

 

 

次に、表面を削ります

 

現状では、製材所でカットした際の帯鋸(おびのこ)のノコ目が残っている状態です。

これらを滑らかにするために削っていきます。

 

リクリエイト西宮工場のような家具や建具を製作する工場では、このような大きな材料を加工するための大型機械はありません。

 

ときどき、「将棋盤を薄くカットしてほしい」とご依頼いただくこともありますが、残念ながら、それは難しいのです…

 

 

加工方法に迷った結果…

 

話が逸れましたが、座面の仕上げ作業に戻ります。

 

この表面をどう削るか、少し悩みましたが、今回は「ハンドグラインダー」加工することにいました。

 

というのも、

 

・プレーナーには板が大きすぎて入らない

・電気カンナでは「平になりすぎて面白みがない」

 

そう考えたからです。

 

少し歪みがあった方が、使い込んだような“味”が出そうな気がしたからです。

 

 

 

実際の作業風景

 

ハンドグラインダーに木工用のヤスリをつけて、表面を削っていきます。

ヤスリの粗さを変えながら、だんだんと綺麗にしていきます。

 

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ただ、力の入れ加減を間違える、深く削れてしますので注意が必要です。

 

 

最後に、サンダーで全体を磨いて仕上げます。

 

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仕上がりはこんな感じに

 

いかがでしょうか。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、全体的に“なんとなく歪んでいる感じ”に仕上がっています。

 

この凸凹感が、古いベンチらしさを醸し出してくれている気がします。

 

次回は、いよいよエイジング加工です。

 

お楽しみに。