暮らしをワンランクアップさせる新築マンションのオプション工事
「予算も限られている中で、たくさんのオプション工事からどれを選べばいいのか分からない!」
新築マンションをご購入された方の中には、このような悩みを持たれる方も多いのではないでしょうか。
せっかくのマイホーム、少しでも満足度の高い選択をしたいですよね。
今回は数多くあるオプション工事の中でも、「暮らしをワンランクアップさせる」ためにおススメなオプション工事をご紹介します。
そもそも新築マンションのオプション工事とは?
新築の分譲マンションは、設備や室内の床や壁などの仕上げ材、間取りに、スタンダードなものが標準装備されています。
その標準プランから仕様や設計をグレードアップする場合は、マンションの購入費用とは別に追加料金を払って購入することになります。
ある一定期間内の変更やグレードアップにならない仕様変更の場合は無料で対応してもらえる場合もありますので、契約しようと検討されているお部屋に少しでも気になる点がある方はマンション販売会社にまずは相談してみましょう!
後悔しない選択のために知っておきたいメリットとデメリット
オプション工事で後悔しないためには、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで自分たちの優先度に合うものを検討することが大切です。
ここでは、まずオプション工事をするメリットとデメリットについてご紹介します。
【メリット】
・理想とする暮らしのニーズに合わせて間取りを変えることができる
・室内のデザイン性、利便性が向上してより満足度が高くなる
一番のメリットは、自分たちの理想の住まいを形にできることです。
マンションごとに異なっていますので一概には言えませんが、標準プランは多くの方に支持されやすい間取りや仕様になっていることが多いです。そのように聞くといい印象を受けるかもしれませんが、「多くの方に支持されやすい」=「無難」という一面もあるのです。
理想のライフスタイルが違えば理想の住まいの形も異なってくるため、オプション工事を行うことでそれぞれのニーズに合わせた、よりこだわりのある空間を叶えることができます。
【デメリット】
・マンション購入費用とは別に追加料金がかかる
・全て自由に変更できるわけではない
オプション工事と聞いて多くの方がイメージするのが、追加料金がかかることです。
マンションの購入だけでも決して安い買い物ではないため、予算を立てながらご自身の優先度を見極めて検討するようにしましょう。
工事内容によっては自由に変更できないという点も知っておきましょう。例えば、建物を支えている壁や梁などは構造上の問題で撤去や移動ができない場合があるのです。
また、個人が自由に変更できるのはご自身が所有権を持つ「専有部分」といわれるエリアのみで、住人全体で共有する「共有部分」は変更することができません。専有部分と間違われやすい玄関ドアやバルコニーは共有部分に当たるため、自由に変更することはできませんので注意が必要です。
工事系オプションとインテリア系オプションの違い
オプション工事には大きく分けて、「工事系オプション」と「インテリア系オプション」の2種類ありますのでそれぞれの特徴を踏まえて、違いをご紹介します。
【工事系オプション】
設計変更・設計オプションなど呼び方は様々ですが建物が完成する前に、取り掛かる必要がある仕様変更は工事系オプションとなります。
ダウンライトのような天井に埋め込み式の照明の設置や、コンセントの増設や移設、床暖房のような設備系アイテムのほか間取りの変更もこれに該当します。
間取りから変更できると、より自分たちの理想を形にすることができますね!工事系オプションで確認しておきたいのが、オプション内容を検討できるリミット。
先ほどお伝えしたように、基本的にはマンションの建設前や建設中でも早い段階で仕様変更を確定させる必要があるため、設計変更を検討し始めた時にはもう間に合わなかった、ということも考えられます。
もちろん、リマンションのようなリフォーム会社に頼めば、マンション側の申込みが締め切っていても仕様変更が可能なのでご安心ください。
工事内容によっては出来上がった部屋を解体するような大掛かりな工事が必要になり、工事期間や追加費用が必要になりますが、より理想的な間取りや内装に変更できるので、お気軽にご相談ください。
【インテリア系オプション】
工事系オプションと違い、インテリア系オプションはマンションの建設が進んでいても申込めるのが特徴です。
エアコンやカーテンなど生活するうえで必要なものから、食器棚や玄関にあると便利なミラーなどもこれに該当します。
マンションをご契約されてから、販売会社から案内が来る「オプション販売会」に参加したり、送られてくるパンフレットから選ぶほかに自分たちでリフォーム会社を探してお願いする場合もあります。最近ではオーダーメイドで家具を製作することも人気のオプションのひとつです。幅広く提案してもらえる会社だとより自分たちのニーズに合った住まいが叶えることができますね。
リフォーム会社に頼むなら「入居前」がおススメ
リフォーム会社に頼むなら、おススメのタイミングは「部屋が引き渡された後~入居前」です!
これは、工事系オプションとインテリア系オプションの両方に共通して言えることです。
既にご入居されている場合は当然ながら家具が配置されているため、工事内容の規模によっては配置してある家具を一時的に別の場所へ移動させる必要があります。また、工事期間中は工事を行う部屋だけでなく家具を移動させた部屋も使えなくなる不便さを感じたり、工事中の作業音がストレスに感じる場合もあります。
より快適に新生活をスタートできるように、余裕を持って計画しましょう。
暮らしの“質”を上げるおすすめオプション3選
後悔しないオプション工事を選択するためには、優先度と予算のバランスをとることが大切になってきます。
今回は数あるオプション工事の中でも、暮らしの“質”を上げるためにおススメなオプション工事をご紹介します。
デザイン性だけじゃない!空気をきれいに整える【エコカラット】
【エコカラット】は様々な形状やレリーフがラインナップされているため、お部屋のインテリアの雰囲気に合わせて選べる多様なデザイン性が魅力です。
壁に奥行を与えるので、エコカラットを飾るだけでお部屋全体が洗練された印象になります。
また、サイズも自由に指定できますので設置したい壁にピッタリ収まるよう施工でき、よりデザイン性を高めてくれるので空間にこだわりたい方にはおすすめです。
さらに、【エコカラット】はデザイン性だけでなく空気をきれいにしてくれるという機能性も兼ね備えているのが嬉しいポイント!
【エコカラット】には、目に見えないほどの小さな孔が空いていて、その無数の孔が余分な湿気を吸収する仕組みになっています。
乾燥しているときは、ため込んだ水分を放出し快適な湿度を生み出してくれます。湿気だけでなく臭いの原因となる成分も吸収するので、タバコを吸われる方やペットを飼われているご家庭におススメです。
洗練された空間を演出する【ダウンライト】
【ダウンライト】は天井に埋め込んで設置する照明のことで、シーリングライトやペンダントライトに比べて天井面がフラットになるので空間をすっきり見せることができます。
照明の光の色を変えることができる調色機能や人感センサー内蔵のものなど、機能性の面でも優れています。
特に人感センサーのダウンライトは、比較的短い時間しかいない廊下やトイレなどに設置することで、点けたり消したりするちょっとした“手間”を省くことができるのでおススメです。
お掃除がラクになる!フローリングの【コーティング】
傷や汚れからフローリングを守る【コーティング】も、最近人気があるオプションのひとつです。
コーティングをすることの最大の魅力は、床掃除の労力が軽減されることで日々のお手入れがラクになることです。
コーティングの種類も、耐久年数、擦り傷に強いもの、滑り止め効果があるものなど特性がありますのでご自身のライフスタイルに合ったものを選ぶことでより満足度が高くなります。
例えば、小さなお子様がいらっしゃる場合は擦り傷に強いコーティングがおススメですし、ペットを室内で飼われているご家庭であれば脚腰への負荷を和らげるために滑りにくいコーティングがおススメです。
オプション工事はどこに依頼するのがいいのか
オプション工事はその内容だけでなく、どこに工事を依頼するかを検討することも大切です。
依頼先は大きく分けて、マンションを販売しているデベロッパー会社か自分たちで探してきたリフォーム会社へ外注という形で依頼するかのどちらかです。
どちらに頼んだらいいのか検討するために、それぞれメリットとデメリットをご紹介します。
デベロッパー会社へオプション工事を依頼するメリット・デメリット
まずはマンションを販売しているデベロッパー会社にオプション工事も依頼するメリットとデメリットをお伝えします。
【メリット】
・外注先のリフォーム会社を探す手間がいらない
・引き渡し時に全ての工事が完了している
一番のメリットは、新たに外注先のリフォーム会社を探す必要がないことです。
特に時間的にあまり余裕がない方にとっては、大きな魅力に感じると思います。
また、引き渡し時に依頼したオプション工事も完了しているので、工事をするときに工事業者と時間を合わせて立ち会う必要もありません。
【デメリット】
・選べる商品の種類やグレードの選択肢が少ない場合がある
・適正価格かどうか分かりずらい
デベロッパー会社を中心とした会社間との取り決めなどから、指定された商品以外は選べない場合があります。
選択肢が少ないと、自分たちが思い描いていた理想を形にすることができない可能性もあります。
もし空間にこだわりたい場合は、自由度が高く選択できるかどうかも事前に確認しましょう。
また一概には言えませんが、デベロッパー会社が工事を別の業者へ委託するなどして、複数社のマージンが上乗せされている場合もあるため、提示された金額が適正価格かどうか分かりづらいという点も挙げられます。
外注業者へオプション工事を依頼するメリット・デメリット
最後に、自分たちで外注業者を探して依頼する場合です。
【メリット】
・独立性の高い外注業者であれば自由度が高く、理想の住まいを実現しやすい
・複数社に見積もりをとれば適正価格が把握しやすい
独立性が高く、提案力にも優れた外注業者を見つけることができれば、内装材やデザインの選択肢も増えよりこだわった理想の住まいを実現しやすくなります。
また、2社以上に見積もりを提示してもらえばデベロッパーのオプション費用とも、比較・検討することができるのでより総合的に判断することができます。
【デメリット】
・引き渡し後に工事をするためスケジュールに余裕がないと負担に感じることも
・工事系オプションは内容によっては高くなる場合がある
外注業者に依頼する場合は引き渡しが行われた後にオプション工事に入ってもらうため、引き渡した後すぐに入居したいなどタイトなスケジュールの場合は様々な調整などで負担に感じる面もあると思います。
また、先ほどご紹介した「工事系オプション」の場合は、完成した建物を解体するような大きな工事内容であれば追加費用が大きい可能性もあります。
それぞれの特徴を理解し選択をすることが失敗しないコツ
どちらにもメリット、デメリットがあります。
失敗して後から後悔しないためにはそれぞれの特徴を理解し、自分たちの価値観や希望するオプション工事に合っているのはどちらが近いのかという視点で考えみてはいかがでしょうか。
暮らしの質を向上させるためにライフスタイルに合った賢い選択を
オプション工事で何を選んだらいいか悩んでしまう方も多いと思います。
新しい住まいで叶えたい“理想”と“ご予算”、この2つのバランスを上手にとることが大切です。
ご自身が叶えたいライフスタイルに合った選択をして、より便利で快適な新生活をスタートさせましょう!