[家具職人便り]ウォールナット突板の高級カップボード製作①
今回はカップボードの事についてのお話です。
カップボードと言っても今回はウォールナットの突板に塗装するかなりハイグレードな仕様のカップボードです。
なお、オーブンレンジも施主様のかなりのこだわりでビルトインタイプ(ミーレ)のものなので、まずビルトインオーブンレンジの会社との打ち合わせから入りました。
打ち合わせ当初、まず問題になったのが、排気の経路をどうするか?ということ。
特に重要なポイントなので、こちらで施工図を書いて、レンジの会社の方に確認していただくことになりました。
結果、レンジの会社からこの形状で大丈夫ですとの返答があり、なんとかクリア!これでひと安心です。
なにせ突板に塗装の家具なので失敗がゆるされません。。(すでにプレッシャー?)
現地の実測も行かせて頂きました。
実際に施主様ともお会いする事ができて、施主様のこだわりの強さもよくわかりました。
よし、これはかなりの気合いを入れて挑もうと密かに心の中で思いました。
いざ製作スタート、の前に!
まず表面のウォールナットなのですが、こちらはわたし自身こだわりをかなり強くもっていたので、突板屋さんに相談しました。
家具が大きいので、普通に貼ってもらうと木目を合わす事ができません。
なので、別貼り(特注)で部分部分を貼ってもらいました。
数日後、
突板屋さんか商品が到着しました。
まずここで、突板を全面水で濡らします。
これは、突板の剥目(突板単板のつなぎ目)が塗装した時に浮いてこないかの確認のためです。
数枚が、剥目の浮きが確認されました。
これはやり直しです。
この工程を納得いくまでひたすら繰り返しました。
やっと納得いく部材が揃ったので、ここから製作に取り掛かります。
木目を合わすために全て並べていきます。
これが、扉と抽斗の前の板になります。
ここから先は次回のブログでお伝えします。完成をお楽しみに!