家具職人便り|Panasonicのカップボード④
こんにちは、家具職人のヒロです。
しばらくブログにてご紹介させていただいるパナソニックのカップボード。
PanasonicキッチンL-classのカップボード(外部リング)
前回、炊飯器やケトルを置くスペースの扉について説明させていただきました。
扉が下開きで、本体内部にスライドして収納でき、ケトルなどを置く収納棚板を手間に出せる仕様でした。
今回は、こちらの機能をさらに細かく見ていきます。
下開きの利点としては、まず、扉を開いた状態にしていても、スライド板を出せば使用できるのです。
この様な感じになります。
また、扉を下開きにする事により、こちらの製品の場合は内部の水蒸気を吸って外に排出する機能を付ける事ができます。
上開きで扉を収納しますと、この様な機能は付加できません。収納された扉が蒸気の排出経路を塞いでしまう事になるからです。
こちらがスイッチ部分です。
『自動』ボタンが有りますね。ひょっとして、蒸気を検出し、自動でファンが回り始めるのでしょうか?
パナソニックさんなら電化製品は得意でしょうから、きっと優れものなのでしょう。
使用に関する注意書きも読みましたが、「内部が結露した場合は拭き取ってください」など、丁寧に記載されていました。
ほとんどの蒸気はファンで排出されるのでしょうから、内部の結露とはどれほどなのでしょうか?気になる所ですね。
拭き取るにしても、内部はステンレス製なので、楽に拭き取れるでしょう。
スイッチ横の蒸気の排出口も角度が変えられます。
ここまで来ますと、これだけでしっかりとした電化製品ですね。
リマンションの特注造作家具の工場では、ビルトインの蒸気排出機を取り付けたり、収納内部にステンレスを貼り付ける事は可能です。
しかし、今回ご紹介した「アルミフレーム扉を下開きに」「水平収納を追加」などの機能を持たせることは、現時点で非常に難しいです。実現するには良い金物に巡り合う必要があります。
「パナソニックキッチンL-classのカップボード」は、とても素敵な製品で勉強になりました。
リマンションの造作家具も、もっとお客さまの満足度を高められるようがんばります。