【ROOM TOUR】【Owner’s Voice】映像撮影秘話 ―東京都世田谷区I邸―
こんにちは!
映像クリエイターです。
今回ご紹介するのは、
先日、弊社の公式YouTubeチャンネルにもアップいたしました、
【ROOM TOUR】共働き夫婦のシンプルモダンライフ 東京都世田谷区I邸
【Owner’s Voice】 共働き夫婦のシンプルモダンライフ 東京都世田谷区I邸リノベーション
こちらの2本の映像の撮影、制作秘話でございます!
動画をまだご覧になってない方は要チェックです!
※またハヤシの真面目さ故に、少々堅い内容のブログとなりますので、
たまたま今お時間があるという方!動画や写真にご興味がある方!は、
ご無理ない程度に(笑)ご覧くださいませ。
①撮影構図のこだわり
動画撮影において、理想的な画を撮るための条件は数多くあります。
「シャッター速度」や「ISO感度」「F値」「ホワイトバランス」「ピン」などは写真愛好家の方も絶対ご存じのことと思いますし、さらに動画には「1秒間当たりに撮影できる静止画の枚数の設定(=フレームレート)」も存在します。
何に重点を置いて撮影するかは人それぞれですし、
「何を」「いつ」「どこで」撮るかによって条件もさまざまであるため、正解がない難しい世界だと思います。
ただし、他のポイントをおろそかにしても、これだけが完璧にできていればそこそこ良い映像を撮れるというポイントがございます。
それが「構図」です。
(わたしも構図は毎回とても苦戦しています。。。)
今回、意図がよく反映できている構図の一例がこちら↓
<02:53>
【ROOM TOUR】【Owner’s Voice】2つの映像、どちらにも登場するわたしのお気に入りのカットです。
おふたりらしい、ゆったりとしたおしゃれでモダンな「スローライフ」な生活を感じることができます。
こちらは、施工前は3LDKであった間取りを、2LDKに拡張し、『おふたりの大好きな特大ソファを置いても広々とくつろげる空間』を表現したカットです。
動画本編では、わたしがおふたりの正面からドリー撮影をして、空間の奥行を立体的に表現しております。
空間全体が映るよう、カメラは【GoPro7】という広角小型カメラを選びました。
また↑のように、
画の中の要素に意味や想いを持たせ、撮影をすることで、
ただ表面的に美しいものではなく、
「何かいいな」と感じたり、何回もリピートして観たくなる、
そんな心に残る映像を創りたいな、と願い、これからも挑戦し続けます!
②演出ではない自然なオフショット
今回の撮影に当たり、
施工箇所ごとに、
「どんな映像が撮れたら視聴者のみなさまに魅力を発信できるだろうか」
撮影にご協力くださったおふたりも含め、事前にプランしておりました。
もちろん、映像で使われている多くの部分が、このプランにより撮影されたものですが、何気ない瞬間にたまたま撮れたものが、映像中でとても効いている箇所がいくつかございますのでご紹介いたします。
A. 自慢の本棚を誇らしげに見上げるI様
<03:58>
今回のリノベーションに当たり、基本的には奥様のご希望やセンスを尊重されていたI様ですが、唯一こだわりを貫いたのがこちらの本棚。
縦のラインの存在感を極力消し、横の棚板を太く強調したモダンでクールな本棚ですが、こちらの本棚からI様が本を1冊手にとって、お気に入りのチェアにお腰を掛けるまでは演出して撮影いたしました。
そこから次のカット撮影に移ろうとした瞬間に、I様がふと一瞬だけ本棚を見上げ、すぐに撮影に戻るシーンがございました。
わたしは当日、それに気づくことはありませんでしたが、
後日、撮影素材を見返している際に発見し、I様の本棚への愛情を感じ、その想いが視聴者の方にも伝わるよう丁寧に編集をいたしました
(見上げる直前からの約3秒間を50%→30%→25%→20%→10%と5段階でスローをかけています)。
B. キッチンで自然な笑顔を見せるおふたり
<04:17>
こちらは【ROOM TOUR】のラストカットに使用している1シーンです。
当日は終始、私ともにお気遣いをいただいて、
撮影の間の休憩中もお茶とお菓子をご用意してくださっていたおふたりですが、
同時にキッチンに立ち、この時ばかりはお互いにしか聞こえない声で、
笑顔でお話をされていました。素のご様子が垣間見えた貴重な瞬間、すかさずカメラを回し、映像の締めを飾る最高のショットを収めることができました。
他にもまだまだご紹介したいお話があるのですが、
続きは次回!お楽しみに!
以上、今月もハヤシの長文にお付き合いいただきありがとうございました!