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タワーマンションの内装工事で注意すること

スタッフNです。

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今回は、タワーマンションのリノベーション工事について記載させていただきます。

タワーマンションは、集合住宅の中でも特殊な作りをしています。

一番の違いは、高層階にするためたくさんの階層を実現するための工夫をされている点で、一般的なリノベーション等でスケルトン状態になっている事例と異なる工事や材料が必要になり、近隣の方へのアプローチも変わって参ります。

下記に記載した内容は、個人的に普段タワーマンションを工事する上で、気に掛けている事柄の一部です。

【戸境壁は、コンクリートではないことが多い】

まず、部屋と部屋の間の壁は、コンクリートでは無いことが多いです。

軽鉄と呼ばれる軽量鉄骨の柱に、ボード材は、防火等の基準に則り適した材料が貼られています。これは、重量上軽くするためと、耐震等の影響のためにそうなっていると認識しています。

コンクリートの壁に比べると、どうしても工事の騒音が周りの近隣住居の方に届きやすいため、細心の注意を払う必要があります。(同じお家でも、隣の部屋で道路工事をしている感覚に近い。)そのため、ある程度、近隣の方などのお話をお伺いしながら、マンション側と相談して、工事を進めることが多いです。

 

新築マンションの工事では、カギの引き渡しから、すぐに工事に入り、そもそも近隣住民様が、引っ越しする前に工事を済ませてしまうことが望ましいとは思います。

(実際は、どんな工事でも1か月半~2カ月、3カ月と掛かる事例がございます。)

【外と内の気圧の変化について】

高層階になればなるほど、地上との気圧差が大きくなります。

そのため、タワーマンションでは、気圧差を解消するための工夫がされています。

 

代表的なのは、レンジフード(キッチンのコンロ上の換気扇)の工夫です。

レンジフードの役割は料理の煙や匂いといった空気を外部に排出します。

部屋から空気を外部に出すことで、気圧が変わってしまいます。

これを防止するために、タワーマンションのレンジフードでは、外部に空気を排出するのと同時に外部の空気を給気し、外部と内部の気圧差を整える工夫を行っています。

このレンジフードの配管が、天井の中に仕舞われています。

 

これを、内装改修の工事では、尊重する必要があります。

 

キッチンを変える場合でも、同時給排気という前述した機能に対応したものを選定する必要がございます。

レンジフードは、代表的な事例ですが、トイレや洗面所、お風呂と言った換気扇も工夫があり、これらを気に掛ける必要がございます。

【スプリンクラー等の防災設備】

地震大国である日本は、他の諸外国に比べ、工事に要求されるクオリティが高いのも特徴です。

地震の動きの他に、実は、火災に関して、大変マンションは気を使っております。

 

一般的に年二回は、消防の検査がマンションでは行われています。

室内に入室しなくても、防災設備がちゃんと発報するのか、防災設備室で検査がされています。室内では、警報装置の他に、スプリンクラーが設置されていることが多くあります。

スプリンクラーは、火災が発生すると半径2.4mほどを噴水し、消化する設備になります。

これは、天井内に、スプリンクラー用の水の配管が施工されております。

 

内装工事では、この配管を動かすのが非常に難しいです。

マンションの他、消防局、防災設備工事等の関係者を交えなければならず、金額もかなり高額になります。

そのため、これらの防災設備の制約に則って、基準に合わせて、改修工事を行っております。

 

これは、マンション全体にも関わるので、お断りすることもありますので、予めご了承ください。

以上でございます。

 

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今回は、専門的なタワーマンションの工事の制約について記載させていただきました。

あまり、面白いという話ではなく、同業の方にお役に立つような話だと思います。

皆さまの助力になれば幸いです。 

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