デザインで大切な「プロポーション」について
こんにちは。
設計、デザイン、施工担当のスタッフNです。
(Re:Mansion施工管理スタッフNの書いた記事一覧はこちら)
今回は、私が普段からデザインをする上で、大事にしているポイントであるプロポーションについてお話したいと思います。
【プロポーションとは?】
プロポーションは、デザインを検討する上で、とても大事なポイントです。
我々がご提案する「デザイン」は、様々な要素を組合せて進めていきます。
このデザインの行為を強引に2つに抽象化すると、「形」と「素材」の組合せと解釈することができると思います。(インテリア内装空間のデザインですと、この二つの要素で、任意の空間を作ることになります。)
「プロポーション」は、この「形」と「素材」を検討する際に考える形のバランス(空間や物の大きさ、比率や割合)のことです。(黄金比や白銀比等、聞いたことがあるかもしれませんね。)
【プロポーションの効果】
プロポーションを考えることで、空間の印象や使い勝手を大きく変えることができます。
例えば、天井の高さや壁の面積、壁や床の色や素材などは、プロポーションに影響します。
個人的には、プロポーションを考えるときに、以下の3つのポイントを意識しています。
- 人間の体感に合わせる
- 空間の特徴を活かす
- 歩行や動作の際の視線誘導
1. 人間の体感に合わせる
空間に配置される天井や壁などの大きさや形が人間の身体に快適に感じられるようにすることです。例として、天井が低すぎると圧迫感がありますし、高いと解放感が生じます。こいった人間の体感に合わせて、形をコントロールすると空間の居心地が良くなります。
2. 空間の特徴を活かす
空間自体のそのものの魅力を引き出すことです。例えば、角部屋や吹き抜けなどは、明るく開放的な空間になります。また、柱や梁などは、空間にリズムやアクセントを加えることができます。空間の特徴を活かすことで、より魅力的な空間が出来上がります。
3. 歩行や動作の際の視線誘導
動作や、視線誘導により、空間に動きを検討します。
例えば、アクセントとなる壁などにタイルや色を変えると、もののプライオリティーが出来て、視線が集まりやすくなります。また、照明や、鏡などで視線を反射させると、空間が広がります。これに加えて、歩行などの移動の際に、見えるものを変化させることで飽きない魅力的な空間を作ることができます。
簡単にですが、普段デザインする上で気にしているプロポーションについてお話させていただきました。あくまで、個人的な考え方なので、この機会にご興味をお持ちでしたら、他のデザイナーの方の考え方を調べてみても良いかもしれません。
プロポーションを考えることで、空間が快適で個性的で魅力的になります。ぜひ参考にしてみてください。
皆様の一助となれば、幸いです。
それでは、失礼します。