中古マンションのフルリノベーションにおける「遮音」について
こんにちは。
設計、デザイン、施工担当のスタッフNです。
(Re:Mansion施工管理スタッフNの書いた記事一覧はこちら)
本日は、中古マンションのフルリノベーションにおける「遮音」について記載させていただきます。
【遮音とは】
遮音とは、建物の壁や床などの部分が、外部からの音や隣室からの音をどれだけ遮断できるかを表す指標です。
特にマンション工事では、床に関する遮音の規定がございます。
近隣や上下階特に、下階の居住者に足音や物を動かす際の音等を出来る限り伝わらないようにするための規定です。
フローリングに関して、ルール付けされているマンションが多いです。
【遮音性能】
床の遮音性能には、性能を示す数字として、LL-45、LL-40 (LL=軽量床衝撃音遮断能力、その材料がどれだけ床の衝撃音を軽減できるかの能力値)という数字があります。
(数字が小さい方が、遮音性能が高くなります。)
この遮音能力の数値をマンションが規定していることが多く、この規定を守る必要があります。
【遮音の方法】
遮音は大きく分けると、床上げと直張という二種類の方法がございます。
・床上げ工法
中古マンションリノベーションで多い方法で、束を立ててパーチ材、捨貼合板にフローリングを敷く床上げという方法がございます。
・直張り工法
直張り工法は、フローリング自体に遮音が出来るクッションを貼り付けた製品や、別途遮音か出来るクッション剤を敷いて、その上にフローリングを敷くタイプの方法です。
個人的な経験でいうと、関東が床上げ工法が多く、関西は直張り工法が多い印象です。
どちらとも、一長一短の特徴があり、マンションやご要望のプランに合ったもので、検討しご提案しております。
フルリノベーションでは、一般的に床上げをして必要な配線や配管を床下で通すことで、間取りを変更することが多いです。
好みのフローリングを使える可能性が高く、間取りを動かし易い為です。
【まとめ】
今回は、中古マンションのフルリノベーションにおける「遮音」、特に床の遮音性能について記載させていただきました。
状況によって方法は異なるものの、個人的には、床上げをおススメしております。
間取りを変更しやすく、好きなフローリングの材料を使えるためです。
打合せでは、その辺りもご相談させていただいております。
皆様の一助となれば、幸いです。
それでは、失礼します。