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パースを描く職業とは【1】

こんにちは。

新人CGデザイナーのアミです。

CGデザイナーアミさんの書いた記事一覧はこちら

 

いきなりですが・・・

「お仕事は何をされていますか?」

初めて会うかたに質問をされる時、私はいつも返答に困ってしまいます。

 

「CG」と言うと大体ゲームの世界やアニメのキャラクターを想像する方が多いですし、

「パース」と言っても知らない人がほとんどです。

なので私は、建築やインテリア空間の完成予想図を描く仕事です。と答えます。

それでも分からない方には新築マンションが建つ時よく見る広告の絵です!などと言い、

やっと伝わります。

 

ということで、今回はパースとはなにか・・・?についてお話をしていきたいと思います。

私は新人CGデザイナーですが、実は年齢は新人ではありません笑。

今さらながら私の自己紹介も含め、これまで行ってきた仕事事例などをご紹介しつつ、

パースを描く仕事とはどういう仕事なのか、

みなさまに周知頂くために深堀していきたいと思います!

 

〇建築パース

「パース」と簡略していますが、パースペクティブ(Perspective)の略です。

実際は「建築透視図」と言います。

これはもう建物が出来た時代、だいぶ昔から描かれているものです。

パソコンがない時代は手書きパースが主流でした。

 

実際私も学生の頃は図面版で手書きパースを定規と鉛筆で描いていました。

現在はパソコンが流通し、高度なCGソフトも出てきたため、ほとんどそちらへ移行しています。

ですが手書きのパースはデッサンの技術が無いと描けないプロの技ですし、

味のある良い仕上がりになるので、まだまだ需要があります。

 

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〇パースの使用用途

パースはどのような用途で描かれているのでしょうか。

Re:Mansionではお客様のご提案資料で描くのはもちろん、

図面(2D)だけでは見えない部分もパース(3D)で可視化出来るので、

ご納得の行くプランで進行がスムーズになるメリットがあります。

他にも企業などでコミュニケーションツールの一つとして幅広く使われています。

 

・営業用

いわゆる完成予想図として建築家が施主に対して作成するもので、

施主への説得力と建築意欲をかきたたせるものです。

特にデザイン、表現方法とも、インパクトが強い絵が望まれます。

見る角度や光の使われ方も大事です。

 

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・考察用(色彩計画用)

建築創造のイメージづくりのために描くもので、思考の定着をはかるものですから、

正確な表現が要求されます。

こちらが主にRe:Mansionで作成しているパースですね。

 

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・販売促進用

施主が買い主、借り主に対して営業用に用いるパースで、

いわゆる広告・チラシなど、販売促進のために使用される完成予想図であるため、

人を引きつけるデザインと共に現実に忠実な描写が要求されます。

よくマンションの売り出しや内装イメージなどに使われる絵となります。

 

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・指示用

建築設計図の補足として指示したいことを描くものであり、

絵のムードより、むしろ、わかりやすさに重点がおかれます。

これは工事現場から細かい部品まで大小さまざまです。

 

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以上、今回はパースの用途についてお話いたしました。

 

おおくくりなひとつの絵ではありますが、用途によって少しずつ違います。

設計図面を読み取るのはもちろん、パースを必要とされているお客様の意図を考えて

好みに合わせて描き分けたりと、いろいろと頭を働かせて製作を行っています。

 

少しでもパースに興味を持って頂けましたら幸いです!

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