穏やかな光に憩う大人の北欧スタイル -東京都新宿区I邸-
今回ご案内するのは、東京都新宿区の閑静な住宅街のマンションをご購入されたIさまのお住まいです。
ホワイト系のクロスと、ダークブラウン調の造作家具を組み合わせて、落ち着きのある上品な内装に仕上げました。照明には、折り上げ天井のライン照明、ダウンライト、ペンダントライトを、絶妙なバランスでレイアウトし、まるでホテルのような洗練された印象に。
カラフルな絵本はカウンター下に収納をまとめることで、美しいインテリアの雰囲気が崩れないように配慮しました。玄関や廊下はリビングダイニングと同様にホテルライクに、水回りには北欧調のデザインタイルを貼りかわいらしく。それぞれのスペースにオーナーさまとプランナーのこだわりが光る住まいへと変貌しています。
窓から見える緑まで意識してプラニングされた北欧モダンなインテリアが、日々の暮らしを心地よく豊かなものへ導きます。
竣工:2021年4月
立地:東京都新宿区
目次
- 色と光の濃淡が心地よいリビングダイニング
- タイルと照明で大人の可愛らしさをプラスしたキッチン
- 愛着のあるアイテムを美しく収めるカウンター下収納
- やわらかな光のラインが奥へと導く玄関&廊下
- 遊び心をプラスしたサニタリースペース
色と光の濃淡が心地よいリビングダイニング
美しいリビングダイニングは、壁面のクロスや仕上げ材を「ホワイト」系で統一し、家具類は「ブラック」や「ダークブラウン」で揃えました。さらにそこに、光の演出を加えることでオーナーさまだけの特別な空間へと仕上がっています。
テレビボード、ディスプレイ棚、トール収納と、壁面に造り付けのように設置された家具はすべてリマンションのオリジナル家具です。ワイドなテレビボードは床につかないフロート仕様で、足元がスッキリ。底部に間接照明を仕込むことで、家具とフローリングの色味の違いを馴染ませました。
ディスプレイ棚は、家族の写真やお気に入りの雑貨、季節毎の小物、グリーンなど、ちょっとしたものを飾るのにぴったりなスペースです。下のディスプレイ棚にまで光が程よく届くように、ダウンライトはサイドに2灯新設しました。
写真ではクロスのようにも見えるテレビ背面ですが、実はこちらにはエコカラットプラス「たけひご(ホワイト) /LIXIL」が貼ってあります。流れるようなディティールで、LDKの一角に特別感をプラスしています。
天井までぴったりサイズのトール収納は、リビングダイニングの細々としたものから掃除機などの大き目のアイテムまでサイズを選ばす収納できます。内部にはコンセントも設けているので、家電の充電などにも対応できます。
グリーン越しに見る、ペンダントライトとテレビスペースの美しさはまるでモデルルームのよう。
バーチカルブラインド越しに見える木々の葉まで、内装を引き立てるエッセンスになっています。
窓側から見たLDKの様子です。テレビスペースの梁下からキッチンスペースの下がり天井まで、木目調の装飾と、ライン照明の光が続き、LDKに一層一体感が生まれていますね。
リマンションのオリジナル家具と、オーナーさまが選ばれたダイニングセット、さらにデベロッパーのマンションオプションでセレクトされた扉など、ともすれば微妙な色の違いが違和感に繋がりかねない部分ですが、照明演出によって見事に調和しました。
タイルと照明で大人の可愛らしさをプラスしたキッチン
キッチンスペースのメインの施工箇所は、なんといってもキッチン背面のカップボードです。
天井の木目調のクロスの流れを受けて、スペースにすっぽりと納まっています。
カップボードの天板は、既存のシステムキッチンの天板に合わせて、人工大理石「フィオレストーン(ミスティブラック)」をセレクト。
オープン部の背面には北欧調のタイル「tambourine/ミナペルホネン」を貼り、棚板を一枚設置。棚板の下に、カップやお子さまの食事用スタイなどを掛けられるフック用バーを取り付けました。サッと手に取りたいものの収納にとても便利です。
電子レンジやケトルなどの家電アイテムは、背面のタイルに溶け込むようにホワイト系で統一されています。
カップボードの下台は、使いやすい手前側にダストボックスの指定席をプランしました。
ダークブラウンの本体に、ブラックカラーのダストボックスが馴染み、存在感がかなり軽減されています。
オープン部のデザイナーズ家電や北欧タイルが、間接照明の灯りに照らされて美しく引き立っています。また、カップボードを目立たせることで、キッチン奥に佇む冷蔵庫の存在感がなくなっているのもうれしいポイントです。
愛着のあるアイテムを美しく収めるカウンター下収納
カウンター下の収納も、リマンションのフルオーダーメイド家具です。
手前側にはお子さまの大好きなたくさんの絵本がずらり。背表紙ではなく、表紙がきちんと見えるので探す手間が省けるのに加え、お子さまも選びやすく手に取りやすいというメリットがあります。
カウンターキッチンの奥側は、アルミフレームガラス扉を採用しており、遠目からでは中身が見えにくくなっています。キッチン天板の人工大理石と組み合わさるとかなり高級感が出ていますね。
お子さまが間違えて開けないように、ベビーガードを取り付けていますが、いずれは取り外したいところ。一面のブラックが艶やかな上質感を醸し出します。
ちなみに内部はこのような状態。ご夫婦でお酒を楽しまれるIさま。こだわりのグラス類もスッキリと収納できています。
お客さま一人ひとりのお手持ちのアイテムに合わせて、収納プランをご提案できるのが、オーダーメイド家具の醍醐味なので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
やわらかな光のラインが奥へと導く玄関&廊下
LDKと同様に今回のプランの見どころが、玄関と廊下のスペース。
片面にはエコカラットプラスを装飾し、コーナー部分にはデザインミラーをオリジナルでプランニング。さらに、天井に造作工事でライン照明を仕込み、玄関から奥のLDKまでの道筋を作っています。
玄関脇には、グリーン、鍵、ハンコ、消毒用のボトルなどの一時置きに便利なディスプレイ棚を設置。少し分かりにくいですが、飾り棚の下部分にはライン照明を仕込んで、壁面を照らしています。
最近のリマンションは、玄関などの限られた空間に、このようなコンパクトな棚を設置するプランが人気です。別の物件でもプランニングされているので、施工事例でぜひご覧ください。
ミラーとエコカラットも美しく納まっていますね。ちなみにこちらのエコカラットプラスは「グラナスルドラ(ホワイト) /LIXIL」になります。重厚感のある質感ですが、色味をホワイトにしているので、どこか軽やかさも感じられます。
こちらは、廊下の最奥から玄関を振り返った様子です。床面のタイルとの相性もばっちりです。
ちなみにタイルなどのマテリアルを選定する際、どうしても素材単体で見てしまいがちですが、空間全体を意識するとまた違った印象になります。仕上げ材の選定で迷われた場合は、その空間に使われている仕上げ材のサンプルを並べて色味や質感の組み合わせをチェックしてみましょう。
こちらは、玄関廊下の天井部分。造作工事で天井にライン照明を仕込むスペースを設けました。
エコカラットプラスの凹凸が、光を受けて際立ちます。
遊び心をプラスしたサニタリースペース
洗面スペースは、チャイルドミラー部分にタイル「tambourine/ミナペルホネン(brown mix)」を貼り合わせました。
こちらも建具などにはダークブラウンがセレクトされ、落ち着きのある印象ですが、チャイドルミラー部分に施されたタイルの装飾によって、少しポップな印象に仕上がっています。
ふっくらとしてかわいらしい粒がレリーフのように浮きたっています。光をやわらかく映すマットな質感で、空間に大人の遊び心を添えてくれます。
こちらはトイレの洗面スペース。壁面のL字に合わせてタイル「sometimes lucky/ミナペルホネン」を貼り合わせました。大きめの六角形は、クローバーをモチーフにしているのだとか。
よく見ると六角形のタイル一枚一枚に、細やかなレリーフが施されています。絶妙なくすみカラーが並べられ、幸せのクローバーが広がっていくようです。
いかがでしたか? 今回は、ホワイト×ダークブラウンを基調とした、北欧スタイルの内装をご紹介しました。
色味だけを並べると少々重苦しい内装に仕上がりそうですが、自然光や間接照明など、灯りを上品に取り入れることで、心地よいぬくもりに満ちたモダン空間に仕上げることができました。
色味や仕上げ材の選定は、プロでも慎重にプランしなければならない部分です。使いたい仕上げ材と、理想とする空間の印象が必ずしも同じだとは限りません。マテリアルの選定でお悩みの方は、ぜひリマンションまでお問い合わせください。
WORKS DETAIL施工事例データ
- 案件名
- 東京都新宿区I邸
- 場所
- 東京都新宿区
- リフォーム工事個所
- リビング、ダイニング、キッチン、洋室、玄関、廊下、トイレetc.
- リフォーム工事内容
- オーダー家具製作・設置、エコカラット・モザイクタイル・ミラー施工、TV壁掛け・TVボード造作工事、間接照明造作工事、電気工事、クロス張り替えetc.
- オーダー家具
- カップボード、TVボード+飾り棚、カウンター下収納、ベッドヘッド、玄関飾り棚etc.
- 施工期間
- 約1ヶ月
- 施工箇所
- 新築リフォーム
- 総工費(概算)
- ¥6,000,000-
- ※総工費は契約時のものです。施工時期・物件状況などにより変動します。