建具の修繕ってどうやってるの?補修工程を大公開!
こんにちは。
マンションのリノベーションに伴い、
建具(木製内部ドア)の修繕が必要な案件がありまして、
建具に木目のシートを上貼りして修繕をしましたので、
その修繕方法をご紹介致します。
まず現況がこちらになります。
廊下に面した洋室のドアになります。
表面に穴が空いてしまっておりますので、
一旦扉を取り外して、工場に持ち帰ります。
そして、取手、丁番の金物をすべて取り外します。
取り外した金物は、どこに取り付けられていたものか、
復旧できるように印をつけておきます。
破損している箇所の範囲を四角く囲い、
トリマーという器具で表面の板をカットしていきます。
かなり木くずが舞います。
表面の板を取り外した状態がこちらです。
表面の板を取り外すと中は、段ボールがハニカム状に入っており、
建具の周囲には、芯材が入っております。このようなドアを
フラッシュドアといい、軽量で取り扱いもしやすいので
一般的に普及されている構造になります。
(赤枠部分が芯材になります。)
表面の板を剥がした周囲に、
補強のための木材を挟み込むように入れてから、ボンドを塗ります。
その上から、表面とフラットになるように新しく板を貼ります。
(この上からシートを貼りますので、柄は揃ってはいないです。)
プレス機でぐぐっと密着させ、2時間くらいおきます。
プレス機から取り出した状態です。ここまでが、下処理になります。
そのあとは、シート屋さんが建具を包み込むようにシートを貼ります。
シート貼は、しわにならないように丁寧に処理をしていきます。
(かなり熟練の技術が必要です。)
※また、シートは既存の柄と合うようにシートのカタログから、選定をしております。
シートを貼って金具も復旧し取り付けた状態です。
完成です。他の建具ともマッチしております。
このように、建具の修繕も取り扱いしておりますので、ご紹介させて頂きました。