寝室の施工事例|美しい塗り壁材「シリカライム」
みなさまこんにちは。プランナーのサトです。
今回は、完工したお客さまのお住まいから「シリカライム」を使用した事例をご紹介します。
照明だけじゃない、壁にもこだわりを
今回のお客さまは、寝室の一部の壁面に「シリカライム」を施工されました。
もともとお客さまは内装材に関して「調湿機能」や「デザイン性」を重視されていたため、私たちもよく採用する「エコカラット」が候補に挙がっていました。
しかし今回は、「ちょっと違う選択肢も見てみたい」とのお声をいただき、いろいろと検討した中で出会ったのが——
シリカライム です!
そもそも「シリカライム」って?
簡単に言うと、天然由来の素材を使った左官仕上げ材を指します。
「シリカライム」には、天然顔料や天然樹脂などが配合されており、以下のような特徴があります。
・高い調湿性
・抗菌・防カビ作用
・優れた耐久性
・美しい質感と経年変化を楽しめるデザイン性
「左官仕上げ」と聞くと、少しハードルが高いに感じるかもしれませんが、実は仕上げ方もカラー展開もとても豊富で、自分の空間に合わせたオリジナル感を出せるのも魅力のひとつです。
デザインのポイントは「上品なモダン」
今回「シリカライム」を使用するのは寝室空間でした。
お客さまから「落ち着いた雰囲気で仕上げたい」というご要望をいただいたので、ご要望に合わせて、ベッドも小上がりで造作し、空間全体を上品なモダンスタイルに仕上げています。
採用した「シリカライム」の仕上げは、VAGUE(ヴァーグ)という流れのあるテクスチャー。
カラーはグレージュトーンの「ARDOISE(アルドワーズ)」をセレクトしました。
「シリカライム」の施工手順をご紹介!
「左官仕上げ」をどのように施工するのか、気になる方も多いかと思いますので、ざっくりと施工手順をご紹介します。
① 下地塗り
まずは専用のベースコート(もしくはライムプラスター)を、クロスの上から左官コテで均一に塗っていきます。
※ちなみに、既存クロスを剥がさずに施工できるのは、ちょっと嬉しいポイントです!
この作業が終わったら、24時間の乾燥時間を置きます。
② 上塗り・仕上げ
翌日、仕上げ材となる「シリカライム」を塗っていきます。
ここで塗り方を調整することで、「フラット」「ムラ感」「ラフ仕上げ」など、表情に違いを出すことができます。
いわゆる“手仕事感”が出せるところが、この仕上げの魅力です!
③ しっかり乾燥・換気
最後にしっかりと乾燥させるため、通気・換気を行います。
湿気がこもってしまうと、カビの原因になるので要注意です!
仕上がりは…?
照明を当てた状態で見ると、表面の凹凸に陰影が出て、空間に奥行きと雰囲気が生まれました。
まさに自然素材ならではの美しさです。
ぜひ、施工前と施工後のお写真を見比べてみてください。
殺風景だった主寝室の壁面が美しいディティールの「シリカライム」が施工されました。
照明演出やベッド本体が一体となり、ホテルライクな空間に仕上がりました。
まとめ
今回は、「シリカライム」という少し珍しい左官材を使った、寝室の事例をご紹介しました!
機能性・デザイン性の両面を兼ね備えたこちらの素材、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください♪
それではまた、次回の更新で!