プロの技が光る、クロス貼り。
皆さんこんにちは、東京営業所、現場サポート係です。(東京スタッフ現場サポート係の書いた記事一覧はこちら)
今回お届けするブログは、クロス貼りについてです。
クロス貼りは工事の多くに絡んできます。
①マンション既存クロスからの変更・1面だけをアクセントクロスに変えるといったお部屋のデザインに関すること
②間接照明をつける、間取りを変えるといった大きな造作作業後のクロス貼り
③ダウンライト設置やシーリング撤去、スイッチ・コンセント類の移設や増設などに関わる電気工事
ぱっと思いつくだけでも、これだけあります。今回はそんなクロス貼りはどのように行われていくのかを、簡単に紹介していきます。
クロス剥がし
既存クロス変更やアクセントクロスへの変更の場合は、クロスを剥がす作業から始まります。
この写真の場合は、ピンクテープが貼ってある1面をアクセントクロスに変えるので、梁下や左右の入隅、巾木との接触面にカッターで切り込みを入れていきます。巾木は場合によっては外したりします。
切れ込みをいれたら、カッターの刃でクロスを浮かしてどんどん剥がします。
このとき、カッターで関係ない面を傷つけないように注意が必要です。
パテ処理
剥がし終わり、造作工事やボード補修の段階ではパテ処理に移ります。
造作工事で作り終わった段階では、写真のようにビスの穴、ボードのつなぎ目があります。これではクロスがうまく貼れません。クロスを剥がしたあとであっても、下地(ボード)の紙までめくれてしまっては少しの段差ができてしまいます。
それを平坦にするのがパテ処理です。
パテ粉と水を混ぜて粘土状態にしたものを、ヘラを使い段差・隙間に埋めていきます。
※お客様に工事前の水道開通をお願いしているのは、こういったことも関係しております。
パテが乾燥すると、水の分痩せてしまうためこの作業を何回か繰り返します。また盛りすぎたところはやすりを使い、できる限り平坦にします。
出来上がりはこのようになります。クロスは少しの段差でも最後の仕上げで浮いて見えたり影になったりするので、このパテ処理は重要な作業です。
またパテをやすりで削る以上、埃が非常に舞い上がり、汚れます。窓ガラスやエアコンなどは特に養生しておかなければなりません。
※現在お問い合わせ中のお客様で、工事中の在宅のお断りや、家具の搬入を御遠慮させていただいている方がおられるかもしれませんが、これも一因です。
クロス貼り
パテ処理が終わったらいよいよクロス貼りです。
一般的なクロスのロールが幅約1m、これにこちらの機械(糊付け機)を使って糊を付けます。
糊をつけたクロスを貼っていきます。今回は天井のケースを紹介です、写真のように足場を作り貼っていきます。
ヘラを使い空気を抜きます。また余分な部分や、糊を付けた際に最後にカッターで切る部分には糊がつかないようテープが貼ってあります、それらを切っていきます。
あとはクロスや器具などの接合部分を、ヘラやローラーを使い整えます。
ダウンライトがこの後付く場合は、その分だけ切り取ります、キレイに切らないとダウンライトとの間に隙間ができるので、ここでも注意が必要です。
仕上げに、入隅部分や巾木と面した部分にジョイントコークというクロス用のコーキング材を入れる場合もあります。これを入れることで仕上がりが綺麗になったり、剥がれにくくなります。
確認
最後に仕上がりの確認です。職人さんも最後まで確認してくれるのですが、糊が乾いて張り詰めたり、日の光、照明の当たり方によっては陰影が出てしまったりします。
後日のチェックで、場合によっては一面全部貼り直しというケースもあります。
ここまできてという感じもしますが、今後皆様が長く住まわれるお部屋、妥協はできません。
以上、クロス貼りについてでした。
職人さんが日々綺麗に見えるよう、努力して貼っていただいてるクロス工事。
リマンションでは寝室や子供部屋の1面だけでもアクセントクロスに変更…といったことも人気です。
皆様も気に入ったものが見つかれば、是非ご検討ください。