家具が下駄を履く?業界の専門用語をご紹介。
こんにちは、Re:Mansion施工管理スタッフです。(Re:Mansion施工管理スタッフの書いた記事一覧はこちら)
今回は建築業界用語のご紹介です。
工場で製作が仕上がった家具をトラックで各現場まで運搬するときに、家具に傷がつかないように、家具に”下駄を履かせて”おります。
(製作中も進行状況に応じて、取り付けることもあります。)
その時の状態の写真がこちらです。
家具本体の足元に、細く家具の幅と合わせて刻んだ合板を取り付けております。
この合板は、図面には無いものなのですが、仮にこの合板を取り付けることによって、直接家具本体が床面に触れないような浮いた状態になり、床面に擦れないようにしております。
取り付けた箇所の拡大写真がこちら
↑これを、「下駄」と呼んでます。
(厚みは特に決まりはないのですが、9mmが多いです。)
初めてこの言葉を聞いた時、「下駄ってなんですか??」と、家具工場の先輩方に聞いたのですが、「それやで」と、指さされて教えてもらい、「あ、ああ~、なるほど~~」と、納得したことを記憶しておりまして、なかなか面白い表現だなと思いました。
よく慣用句で使われる意味の、「実際よりも多く見せたり、上乗せする表現」とは、全く違った意味合いですね。
現場での使用例としまして、家具の持ち運び時に、
「この家具、下駄履いてるか?」とか、
「この家具、下駄どっち向きだ?」と
運搬者の二人で確認しあったり、
家具の取り付け前に先輩の職人の方より、
「お~い、若いの、この下駄とっておいてくれい!」
という感じで、この言葉が飛び交っております。
以上、「家具が下駄を履く」 のご紹介でした。