光と素材が調和する「都会的ラグジュアリー」な住まい-東京都中央区O邸-

勝どき駅直結のタワーマンション「パークタワー勝どきMID」。
都市の洗練と湾岸ならではの開放感が共存するこの地で、ご夫婦とお子さまの4人家族が暮らしています。
オーナーOさまは、Re:MansionのX(旧Twitter)やYouTubeを通じて施工事例や思想を丁寧に読み込み、その世界観がご自身の感性と重なり合うと感じ、ご依頼くださいました。
今回の住まいづくりで大切にしたのは、都会の洗練と、家族が自然体で過ごせる心地よさ。
その両立を、この住まいの軸としました。
明るさを残しつつ、上品さを損なわないトーン設計。やわらかなベースカラーのなかに、素材や光で効かせるポイントをつくることで、空間に自然なメリハリと奥行きを生み出しています。
Oさまの審美眼と暮らしへのこだわりが、東京湾岸の空気感と静かに重なり合う住まいとなりました。
竣工:2023年8月
立地:東京都中央区
目次
余白と光で整える洗練のエントランス

玄関扉を開けるとまず目に入るのは、静かな光に満たされた“余白の美しさ”です。
エントランスは、Oさまの感性を踏まえながら、空間全体の方向性を定めていくところから進められました。
初回の打ち合わせで感じられた上質さを好まれる嗜好をもとに、既に備わっていたマンションの床材や建具との相性を見極めながら導き出した答えは、控えめで気品あるラグジュアリーな空間。
壁面には大判の石目調タイルが連なります。穏やかな艶をたたえたタイルは照明の光を受け、洗練された華やぎを空間全体に広げています。

■壁面 磁器質タイル/ADVAN
左手の壁面に配したクリアミラーに間接照明のやわらかな光が映り込み、エントランス全体に、自然な広がりをもたらしています。

また、Oさまより、エントランスに印象的な要素を取り入れたいというご要望があり、正面にアイキャッチとなるデザインウォールをご提案。縦のライン照明が、湾岸のタワーマンションにふさわしいスマートな輝きを魅せます。

奥行き方向へ伸びる光のラインが、品よく空間に溶け込んでいます。
両サイドに配したカラーガラスは、鈍くやわらかな光沢を放つ素材。床や壁の質感と自然に溶け合い、空間全体のトーンを穏やかに整えています。

ライン照明の間には、淡い表情のアクセントクロスを合わせました。細かな繊維が織り重なり、光を受けるたびにやわらかな陰影が浮かび上がります。

光沢のある床タイルは、手前ではほどよく照明の光を受け止め、奥へ進むにつれて鈍く残る光へと変化していきます。
この控えめな輝きの重なりこそが、空間全体に上質なラグジュアリー感をもたらしています。

ガラスやミラーを使用する際は、どこにも段差や違和感のない、「滑らかで自然な納まり」を追求しています。

例えば、こちらのデザインウォール。ドア枠の“ほんのわずかな逃げ”を活かし、カラーガラス越しにシームレスなライン照明を仕込みました。器具の存在を感じさせないよう、枠より前には一切出さず、光だけが静かに立ち上がる納まりとしています。
こうして形づくられたエントランスは、ホテルライクな落ち着きのなかに、奥へと誘われる静かな高揚感を宿す空間となりました。


エントランスの先には間接照明に照らされた廊下が続き、リビングへと視線がつながります。

廊下を抜けた先には、湾岸の眺望とともに、開放感のあるリビングが静かに広がります。

リビングから振り返ると、廊下は美しく整った佇まいを見せます。
光のラインや建具の納まりまで丁寧に整えることで、空間全体に洗練された印象が行き渡っています。
開放感と洗練が共存する、ラグジュアリーなリビング・ダイニング

リビング・ダイニング・キッチンがひと続きとなったLDKは、眺望、照明、家具配置がバランスよく整えられた空間です。

LDK全体は、ベージュやグレージュを基調とした、やわらかな色合いでまとめ、床材はマンション既存の仕様を活かしています。
■ソファ-Sona/arflex(アルフレックス)
Oさまが、オーナーズスタイリングにて選ばれた、カラースキームや素材の質感に寄り添いながら、光と視線の流れを整え、空間全体がひと続きに感じられる構成を意識しました。

落ち着いたトーンでまとめたLDKに、奥行きと広がりをもたらしているのが、ダイニングの壁面に採用したグレーミラーです。

この壁は、主役として目立たせる必要のない位置にあります。ただ、マンション特有の間口や奥行きの制約から、空間の狭さを感じやすいポイントでもありました。
そこで単にミラーを貼るのではなく、フレームやグレーミラーの色味、割り付けのデザインカットまで含めて検討し、インテリアとして空間に溶け込む在り方を目指しています。
こちらが、LDKの実際の形状です。

また、こちらはご提案時のCGパースです。

リビングのソファ側からダイニング方向へ視線を送ると、隣接するガラスのラインに沿うようにミラーが連なり、窓の広がりがより強調されます。

その結果、実際の面積以上に開放感を感じられる空間となりました。

ミラーは、NSGのグレーカラーミラーを採用。
色付きガラスに特殊な金属メッキを施したカラーミラーは、ブロンズ、グレー、ダーク、ディープダークの4種を展開しており、今回はそのなかから、空間全体のトーンに自然になじむグレーミラーを選定しました。
一般的なスタンダードミラーに比べ、映り込みが柔らかく、周囲の素材や照明と調和しやすいのが特長です。
このミラーをインテリア壁面として成立させるために、黒のアイアンフレームを組み合わせました。あえて分割ラインを設けることで、面積を感じさせない軽やかさと端正なリズムが生まれ、空間に静かな高級感を添えています。

壁面ミラーや照明計画と並び、LDK全体の印象を大きく左右しているのが、Re:Mansionオリジナルのテレビボードです。
テレビボード単体で完結させるのではなく、壁の横幅や高さ、隣接する壁面とのつながり、そしてアクアリウムまで含めて、視界に入るすべての要素が自然に収まるよう設計されています。

■テレビボード背面 磁器質タイル/ADVAN
テレビ背面には、ADVANの磁器質タイルを採用。
600×1200mmの大判サイズを横方向に割り付けることで、壁面に伸びやかなラインが生まれ、LDK全体に安定感と落ち着きをもたらしました。石目調の繊細な柄と、磨き仕上げならではの上品な艶感が、照明の当たり方によってさりげない表情の変化を演出。
テレビボードやアクアリウム、間接照明と調和しながら、空間全体の質感を底上げしています。

天井にはコーブ照明とコーニス照明を重ね、タイルの表情がやわらかく立ち上がるよう、光の重なりを整えています。

テレビボードは床から浮かせたフロートタイプ。
下部に設けた間接照明が床面にやわらかく落ち、壁と床の境界を曖昧にしながら、空間に静かな奥行きをもたらしています。

テレビボード下部には、日常的に使う細かなアイテムをしっかりと収納できる容量を確保しました。
AV機器や書類、ケーブル類など、生活感が出やすいものをまとめて収納でき、外からはその存在を感じさせません。

■テレビボード扉材 ディープミラー/NSGインテリア
テレビボードの扉材には、ディープダークミラーを採用しています。映り込みを抑えた穏やかな反射によって、空間に広がりと深みを与える素材です。
従来の鏡素材には見られなかった上質感と静かな存在感を醸し出します。

■テレビボード天板 Dekton®(デクトン)KIRA/Cosentino
テレビボードの天板には、Dekton® KIRAを採用しています。天然石のような表情を持ちながら、日常の使用にも強く、滑らかでマットな質感が空間に落ち着きを添えています。


Oさまからご要望をいただいたトール収納。その配置ひとつで、空間の印象は大きく変わります。
とくに今回は、アクアリウムとの関係性が重要なポイントでした。収納を左右どちらに配置するかで、見た目のバランスだけでなく、窓からの距離による寒暖差や日光の当たり方も変わってきます。
水槽業者の意見も取り入れながら、視覚的な美しさと生き物にとって無理のない環境を両立させるため、何度も検討を重ね、配置を決めていきました。

Oさまのご要望をひとつひとつ整理しながら、空間全体として心地よく収まる形を探りました。

照明計画では、壁の凹凸や天井形状、家具の配置を踏まえながら、空間が美しく見える光の在り方を探りました。
ダイニングにはテーブル面へやわらかく光が落ちるように。リビング側は重なり合う間接照明で、落ち着いた光量に整えています。

また、ダウンライトもインテリアや家具の位置との関係性を見ながら調整します。

ご家族で過ごす空間として、必要な明るさを確保することも重要な要素のひとつ。
最大照度のイメージは、写真や動画を用いてOさまと共有し、明るさの感覚をすり合わせながら、最終的な表情を整えていきました。

ゆとりあるレイアウトと光の重なりによって、家族が自然体で過ごせる、落ち着いた居心地のLDKとなりました。
光を抑えて整える、やすらぎのベッドルーム

マスターベッドルームは、既存のお部屋を活かしながら、ベッドヘッド側のクロスと照明を刷新し、さりげなく品の良い彩を加えました。
まぶしさを感じさせない光の配置と、やわらかな壁面の表情が、自然と気持ちを落ち着かせてくれる空間です。

ベッドルームの照明プランにおいては、心地よい眠りを誘う、穏やかな光を設計しています。

コーニス照明は光源が見えないため、リビング・ダイニングといった、メインの空間だけでなく、寝室の照明デザインとしても活躍します。

寝室におけるダウンライトの配灯は、寝心地を大きく左右する重要なポイントです。ベッドに横になった際、光がお腹あたりに落ちる高さを意識することで、上を向いても光源が視界に入らないよう緻密に設計しています。
これにより、まぶしさを感じさせず、寝室にふさわしい落ち着いた明るさを確保しています。

クロスは、サンゲツの「TH32249」を採用しました。
風化した素材を思わせる、抑揚のあるエンボスが特徴で、凹凸が生み出す繊細な陰影と上品な艶感が、壁面に奥行きのある表情を与えます。

■TH32249フェイスTexture&Color/サンゲツ
既存の床や建具との調和を前提に、色味ではなく質感で変化をつけることで、部分的なリノベーションでありながら、空間に表情の豊かさと心地よさを生み出しました。
都会的ラグジュアリーを暮らしに落とし込んだ住まい


今回の住まいのコンセプトを一言で表すなら、「都会的なラグジュアリー」。
東京湾岸というロケーションにふさわしい洗練された空気感を軸に据えながら、家族で暮らす住まいとして、明るさと上品さのバランスを大切にしました。
打ち合わせ当初から共有されていたのは、「この新築マンションのなかで、いち早く完成度の高い空間で暮らしたい」という想い。その言葉の通り、Oさまは判断や決定においても迷いがなく、計画は終始、心地よいテンポで進んでいきました。
その姿勢に応えるように、素材選びや光の扱い、ひとつひとつのバランスを丁寧に積み重ね、住まい全体を整えました。
こうして完成したのは、ご家族の感性と暮らしが自然に息づく住まい。
Oさまご一家のこれからの日々が、この住まいとともに、穏やかで心地よい時間となっていくことを願っています。
※掲載されている情報は竣工時当時のものであり、最新のものと価格、品番、販売終了など情報が異なる可能性があります。ご了承ください。
WORKS DETAIL施工事例データ
- マンション名
- パークタワー勝どき MID
- マンションブランド名
- PARK TOWER -パークタワー―
- リフォーム工事内容
- 造作工事、オーダー家具工事、照明工事、タイル工事、クロス工事、ガラス工事、etc.
- 総工費
- 6,800,000円- ※掲載されている情報は竣工時当時のものであり、最新のものと価格、品番、販売終了など情報が異なる可能性があります。ご了承ください。
- 施工箇所
- 新築リフォーム