豊かな素材感と光の演出が心地いい、ナチュラルなモダン空間-埼玉県M邸-
今回ご紹介するのは、木目調の風合いで統一されたMさまご家族の住まい。
玄関に入った瞬間から、やさしい素材感と間接照明の演出がはじまり、心地よいリズムがリビングやダイニングへと続いていきます。キッチンスペースには、リマンション自慢のオーダーメイドのカップボードの姿も。
広々とした空間を叶えるために、リビングやキッチンに行った解体&造作工事や照明演出について、ご紹介していきます。
竣工:2022年5月
立地:埼玉県
contents
やさしい木目が包み込むリビングダイニング
リビングダイニングは、もともと5畳ほどの洋室と納戸が隣接していましたが、すべて解体し、リビングダイニングを広く使えるように間取りを変更しました。
以前の間取りでは、テレビを配置する場所が限定されてしまうので、ソファやダイニングテーブルなどもギュッとレイアウトするしかありませんでしたが、リビングダイニングを拡張したことで、テレビを一番奥に壁掛けし、家具のレイアウトを楽しむ余裕が生まれました。
床のフローリング(既存)の色味や木目に合わせて、天井や間柱にも木目調のクロス「東リ/WVP4121」を貼り合わせました。
空間全体を見ると木目調の面積が大きいため、少し重たい印象を受けそうですが、間接照明の灯りをバランスよく取り入れることで、クロスの「白」と「木目調」が馴染み、洗練された空間に仕上がっています。
こちらが大きく解体工事が行われた場所です。納戸がすっかり撤去されて、最初から何もなかったかのよう。ダウンライトを壁側に寄せることで、天井から灯りが伸びて白の余白を楽しむことができます。
壁面には、灯りのパターンを6つまで記録できるPanasonicのリビングライコンを設置。複数の灯りをワンタッチでコントロールできます。
ちなみに、LDKはベースクロスをほんのりパールのような光沢感がある「サンゲツ/FE74023」に貼り替えています。
テレビ壁掛けの背面には、ランダムにレイアウトされた木目が魅力のパネルを設置。さりげないアートの要素と間接照明が印象的です。また、パネルをダークブラウンの色味にすることで、テレビの黒が悪目立ちせず、周囲に溶け込むように配慮しています。
テレビ設置面の仕様図になります。テレビの配置や、木目の方向の指示、さらに解体前の写真の中に手を加え、仕上がりイメージをお客さまと共有していきました。
着工前の住まいの様子です。写真左側には解体された洋室、中央には同じく解体された納戸があります。
デベロッパーのマンションオプションは、間取り変更の融通はなかなか利きませんが、リマンションではできる限りお客さまの暮らしやご要望に沿ってプランニングを行っていきます。
「収納」を絞り、ムダなく整えたキッチン空間
キッチンスペースは、入り口側にあった収納部を解体。広がったキッチン背面に、オーダーメイドのカップボードと冷蔵庫上の吊戸棚を設置しました。
こちらが着工前の様子です。写真左側に収納部(物入)があるのが分かりますでしょうか。この収納スペースがあることで、キッチンスペースに置けるカップボードのサイズが制限されてしまいます。そこで、既存の物入を撤去し、キッチンスペースを広げることにしました。
カップボードの吊り戸収納の下には、お気に入りのカップ類が置けるオープン棚を設置し、ライン照明を仕込みました。
下台はカトラリーなどの細々したものから、重さのあるストック類までたっぷり収納できます。ダストボックスも事前にサイズをお伺いしていたので、しっかり2台並べられました。
カップボードでここまで収納量を確保できたのは、キッチン入口の物入を撤去したからこそ。
冷蔵庫上には奥行たっぷりの吊戸棚をプラス。使用頻度の低い大皿や季節のアイテムなどをしまうのに便利なスペースです。
ホテルのように静寂と灯りが共演する玄関・廊下
玄関扉を開けると広がるのは、まるで美術館のように凛とした風格が宿る玄関スペース。ダウンライトに照らされたお気に入りのアートが、家族やゲストを迎えてくれます。
造作工事で追加されたピクチャーレール。壁面に自然と溶け込んで、存在感を隠しています。
玄関と廊下は、既存のダウンライトを撤去し、壁側に寄せて再設置。壁面に流れる灯りのラインが、限られた空間をスタイリッシュに演出します。
間接照明の灯りで際立つマットな質感の壁面クロスは「サンゲツ/RE51009」のもの。玄関と廊下は、既存のクロスをこちらに貼り替えています。
さりげない主張で暮らしを格上げする「照明プラン」
ナチュラルな木目調で統一されたMさま邸。その陰の主役とも呼べる「照明プラン」の全容がこちら。
リビングダイニングは家具のレイアウトに合わせてダウンライトが配置されています。
こちらはお引越し前の様子です。家具が運び込まれていない分、照明の配置が分かりやすいですね。
窓側は造作工事でライン照明を仕込みました。やわらかい灯りが天井を広く照らしてくれます。
玄関と廊下の照明は、工事着工の前後でかなり印象が違うので、ぜひ見比べてみてください。
クロスを貼り替え、ダウンライトの種類と位置を変更しただけで、かなり印象が変わります。また、姿見もプラスしているので、視覚効果で広く感じます。
いかがでしたか? 今回は、Mさまご家族にとって余分となる収納スペースを撤去し、クロスや照明で空間を整えることに注力しました。視覚的なノイズが少なく、洗練された空間デザインは、これからの暮らしの変化に心地よく寄り添ってくれる住まいです。
解体工事はお住まいの構造によって「できる」「できない」が出てしまいます。マンションの間取り変更にお悩みの方は、ぜひ一度、リマンションにお問い合わせください。
WORKS DETAIL施工事例データ
- マンションブランド名
- BRANZ -ブランズ-
- リフォーム工事内容
- 解体工事、造作工事、設備工事(カップボード)、照明工事、クロス工事、ガラス工事etc.
- 総工費
- ¥4,000,000-(概算)
※総工費は契約時のものです。施工時期・物件状況などにより変動します。 - 施工箇所
- 新築リフォーム