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WORKS施工事例

小上がり空間が心地いいミニマルモダンな家 -奈良県N邸-

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今回ご紹介するお住まいは、自然光がたっぷりと降り注ぐ奈良県Nさまのお住まい。

LDKは、快適性を重視した動線と、落ち着いた色味で統一感を出しながら、ぬくもりを感じられる内装デザインに。Nさま好みの上品で洗練された「ミニマルモダン」なテイストにまとめられています。

特に、リビングダイニングに隣接する洋室は、窓側のスペースを利用して小上がりや棚板を設置。間柱や梁が、額縁のようにその空間を囲い、特別オシャレに魅せてくれます。フルオーダーの小上がりは、座面下が大容量の引き出し収納となった優れモノ。オムツなどのお子さま用品をスッキリとしまいつつ、座面に腰掛けてお子さまに絵本を読み聞かせしたり、洗濯物を畳んだり、時には横になって寛いだり。

多彩な用途で過ごせるとっておきのスペースが完成しました。

ご家族全員が心地よく過ごせるお住まいの全貌をさっそくご紹介しましょう。ぜひ、最後までお楽しみください。

 

竣工:2022年3月

立地:奈良県

 

目次

 

ミニマルモダンを象徴するリビングダイニング

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アースカラーでまとめられたリビングダイニング空間は、画像正面の壁面をメインにプランニングさせていただきました。

自然光を受けてそっと存在を主張する、グレー系のクロスは「LW-4675 / リリカラ」になります。

 

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脚がなく宙に浮いたようなフロート仕様のTVボードは、リマンションのオリジナルデザインです。

国内の家具工場で丁寧に仕上げられており、N邸のリビングダイニングの広さに合わせてサイズを調整しました。さらに、窓側の梁下にもトール収納を設け、TVボードと一体化させることで、頼もしい収納量を確保。

オリジナル感あふれるL型デザインの色味は、明るいグレーカラーをセレクトし、窓側のクロスやカーテンの「白」と、テレビ背面の「グレー」とが調和するように配慮しました。

 

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横から見ても、奥のトール収納の存在感が壁面に溶け込み、圧迫感がありません。

 

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鮮やかな色味が映えるグレーカラーのTVボード。扉はすべてプッシュ仕様になっており、取っ手のないスッキリとしたデザインです。

扉の中には、お子さまやご家族が大好きなアニメ作品や名作映画がズラリ。賑やかな色彩も、扉を閉めるだけでスッキリ隠すことができ、リビングダイニングのテイストをジャマしません。

 

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窓側にあったコンセントは、TVボードの内部に移設し、TVとの配線はすべて壁内へ。コード類がゴチャつかないので、お子さまが触ってしまう心配がないのもうれしいポイントです。

静寂が似合う、ムダを廃したリビングスペースが完成しました。

 

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ちなみに、テレビ設置面にあるこちらのコンセントは、もともとあった既存のもの。プレートのみ、クロスやTVまわりのデザインに合わせてダークグレーに変更しました。

 

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ダイニングスペースには、Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)のペンダントライト「CARAVAGGIO MATT P2(カラヴァジオ)」を取り付けました。

可愛らしいフォルムは、LDKのデザインアイコンとも呼べる存在です。

 

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ダイニング脇のカウンターは、Nさまが最後まで用途を決めかねていたスペースです。

カウンターテーブルとして使うには、少し使い勝手が悪かったため、思い切って収納スペースにすることに。

 

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お子さまのお食事タイムに欠かせない、ティッシュやウエットティッシュなどのエチケットアイテムから、日用品までたっぷり納まります。

ワンタッチで扉が開き、収納アイテムに手が届くため、ダイニングチェアに腰かけたまま手が届く動線となっています。この距離感は、Nさまも新生活でとても重宝していているのだとか。

実際に暮らしてみた中で、ご提案した家具や内装がお客さまの生活にしっくりと馴染んでいることは、リマンションのスタッフ一同とてもうれしく思います。

 

憩いの時間に寄り添う北欧風の小上がり

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続いてご紹介するのは、Nさまがお問い合わせ当初からご希望されていた、LDK奥の小上がりスペースです。

キッチン側からも、左手側にチラッと見えているこちらのスペースは、梁や柱などの空間の構造を想定しながら何度もお打ち合わせを重ねて完成に至りました。

 

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間取り図の上では洋室とされている空間ですが、窓側スペースに小上がりを設けたことで、途端にLDKの一部として空間に一体感が生まれています。

L字側のソファもしっくりと馴染み、家族が集まっても余裕のある寛ぎのスペースに。

 

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小上がりというと、畳を敷いた和モダンな空間をイメージされる方も多いはず。

今回の小上がりに関しても「畳を敷いて横になれるようにしたい」というご意見もあり、仕上げ材の選定には熱が入りました。

しかし、メインの用途としてこちらの小上がりスペースはお子さまが遊ぶことを想定していたため、例えば絵の具の水やジュースなどがこぼれた場合など、サッとお手入れができることを重視しました。さらに、清潔感や耐久性までしっかりと考え、最終的に塩ビタイルを施工するという結論に。

 

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リビングやダイニングと統一感が出るように、木目調の塩ビタイル「EW1261-15 / 川島織物セルコン」をヘリンボーン模様に施工しました。

木目の流れにデザイン性を持たせるだけで、床(フローリング)とは異なる表情となり、特別感が生まれます。

 

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座面下には引き出し収納を3杯ご用意。オムツが袋のまますっぽり収まるサイズ感で、他にもおしり拭きやケアアイテムをまとめて収納できます。

引き出しの下部には、キャスターがついたトロッコ引き出し仕様なので、たっぷり収納してもスムーズに開閉できます。

 

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小上がりの奥側にぴったりとはまったデスク2台は、お子さまがお絵描きをしたり、お勉強ができるようにプランしました。

足が当たっても痛くない様に丸脚にし、固定していないので、用途に合わせて移動させることも。

小上がりの上でローテーブルとして使用した場合、デスクの高さは400㎜ですが、同じ形状の丸脚(ボルト付き)を製作しお渡ししているので、クルクルと回しながら脚の長さをつぎ足すことができます。その場合、デスクの高さは720㎜となります。

 

高さが変えられるデスクは、お子さまの成長が待ち遠しくなる逸品。

お客さまのご要望や設置場所、ライフスタイルに合わせて柔軟に対応できるのは、既製品では決して叶えられないフルオーダー家具の醍醐味です。

 

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間柱の奥にあるデッドスペースになりそうな空間は、棚板を設置して収納棚に。

絵本を置いたり、思い出の写真を飾ったり。光がたっぷりと降り注ぐスペースなので、グリーンを飾るのも素敵ですよね。

 

ちなみに少し分かりずらいのですが、こちらの小上がりスペース、実はランドリースペースとしての役割も兼ねており…。

 

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今回の新築リフォームで、梁の奥側の天井に、アイアンのハンガーバーを取り付けました。天井内部には下地補強がされているので、たっぷりの洗濯物を掛けても安心。

日当たりバツグンのスペースなので、お天気が崩れそうな日や、花粉が気になる日など、室内干しに活躍するスペースとなりました。

 

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正面から見ると、梁に隠れて見えないのも好ポイントです。

室内用物干し「ホスクリーン」の取り付けもよくご相談いただきますが、ホスクリーンは使わない時は見栄えがよくなかったり、取り付けや取り外しの手間がどうしても掛かってしまいます。

今回は小上がりが足台(脚立)の代わりになり、梁に隠れる高い位置にハンガーバーを取り付けても、手が届きやすく家事動線を整えることができました。

 

それではここで、小上がりスペースのBefore&Afterをご覧いただきましょう。

 

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ダイニング側からリビングと小上がりスペースを見渡した様子です。

撮影した時間帯が違うので、自然光の色味は異なりますが、壁面の仕上げ材を一切変えていないにも関わらず、漂う空気感が全く違うことが驚きですよね。涼しくやさしい風がそよそよとすり抜けていくような、心地よさを感じます。

 

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こちらは、小上がり内部を見渡した際のBefore&Afterです。

内覧時はどこかガランとしていた腰高窓の下スペースに、ヘリンボーン柄の小上がりがすっぽりと納まり、空間のバランスが美しく整いました。

お子さまの笑顔や笑い声が似合う、ぬくもりあふれる空間デザインです。

 

さりげない余白でデザイン性を高めたキッチン

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キッチンスペースの見どころは、なんといってもカップボード。

リマンションにご相談くださる多くのお客さまが、フルオーダーのカップボードをご希望されます。

新築マンションのキッチンスペースは、戸建てに比べるとどうしてもコンパクトになりがちなので、お客さま一人ひとりのキッチンスペースに合わせた「機能性」「デザイン」「美しい納まり」の三重奏にこだわることはとても大切。

大袈裟かもしれませんが、カップボードにこだわることは、生活の質を高めることにも繋がるのです。

 

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さて、今回のNさまのカップボードはいかがでしょうか。

製作のご依頼をいただいたのは、下台と段違いの吊戸棚、さらにオープン棚を2枚。背面には、清潔感と可愛らしさが魅力のタイルを施工し、手元を照らす間接照明もプラスしました。

 

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下台には、27Lのダストボックスを2台並べて配置できるオープン部を設け、底板をなくすことでダストボックスの出し入れのしやすさまで考慮しています。

 

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引き出しの取っ手はJ型取っ手を採用し、スッキリとした印象に。

お皿を立てて収納できる浅型引き出しと、重さのあるストック類などもすっぽり収まる深型引き出しをご用意。

奥側には、使用時だけ引き出せる炊飯器用スライド棚もプランし、内部にコンセント口も設けました。

 

そして、N邸のカップボードの最大のポイントは、吊戸棚の形状にあります。

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらのカップボードの図面をご覧ください。

 

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ポイントは、明るく囲われた部分。

一般的に、多くの方は、少しでも多く収納量を確保するため、冷蔵庫側からキッチン入り口側まで吊戸棚を大きく設置します。

しかし、Nさまは思い切って吊戸棚の一部をオープン棚に仕様を変更し、ディスプレイを楽しめるスペースにアレンジしました。

 

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正面から見ると、ディスプレイスペースが際立って見えますね。小さなスペースですが、これだけでキッチンスペース全体の印象が大きく変わります。

 

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また、吊戸棚とオープン棚の境目を、下台のラインと揃えることで、縦のラインが美しく流れ、周囲に施工されたタイル「Hi-Ceramics / 10Thirty(テンサーティ)13000 / 平田タイル」と美しく調和しました。

 

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やさしい木目調の棚板には、オープン部に置かれたコーヒーメーカーに使用するカップ類が並びます。

 

 

吊戸棚の一部をオープン棚にすることで、リビングダイニング側からの印象もかなり変化しています。

Before&Afterと一緒にご覧ください。

 

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LDKの入り口スペースに余白が生まれることで、大型家具を設置する際の課題である閉塞感が軽減されました。

これなら、キッチン横の扉を開け閉めする際に、視界に家具が入ることもありません。

 

ミニマルな演出が眠りを深めるベッドルーム

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ベッドルームの印象は、大きな面積を占めるベッドフレームとベッドリネンで左右されることが多いです。

Nさまご家族の寛ぎの空間には、重厚感のあるダークブラウンのベッドフレームが静かに佇みます。けれど、重苦しくならないのは、手触りがよく明るい色味のリネンが広がっているから。

家具の色味は違っても、LDKと統一感のある「ミニマルモダン」なテイストに仕上っています。

 

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そんなスペースで、リマンションが手を加えたのは、ベッドヘッド側の壁面。

既存の白系のクロスから、ニュアンスのあるグレーのアクセントクロス「RE51096 / サンゲツ」に貼り替えました。

 

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さらに、ベッドヘッドの上には、ブラケットライト「kolmio(コルミオ)/ a75kolmio-b」を2灯設置。

フチを丸く仕上げた三角形のシェードが、やさしい灯りを演出します。

シェードは角度を変えられるので、絵本の読み聞かせの時などは、手元をやさしく照らすことも。

 

既存の意匠を活かし一新されたトイレ空間

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リビングダイニングと同様に、落ち着いた印象でまとめられたトイレ空間。

実は、内覧時のトイレ空間は、真っ白で殺風景な空間でした。

 

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既存のペーパーホルダーと手すりには、デザイン性が感じられるため、そこだけが浮いたようなもったいない印象です。

タオルハンガーも、中途半端に目立つ位置に設置されています。

 

そこで、ドアを開けた正面の壁面に、木目調のクロス「FE74921 / サンゲツ」を貼り、殺風景な印象を一新。

 

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クロスは、あえて手すりの色味とは異なるやさしい色味をセレクトし、広範囲に施工してもトイレ空間が暗い雰囲気にならないようにプランニングしました。

壁際には、幅300mmのコンパクトなカウンター天板を設置し、新たに小物類が置けるスペースをご用意。

たったこれだけで、内覧時に抱いたどこか寂しい印象がなくなりました。

 

住まいの顔にふさわしい、感性を宿した玄関&廊下

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最後に廊下と玄関スペースをご紹介しましょう。こちらも、今回の新築リフォームで大きく印象が変わった空間です。

 

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玄関の扉を開けると一番に目に入るガラスシェードのブラケットライトは、Nさまがこだわってセレクトされた逸品。

ART WORK STUDIO(アートワークスタジオ)の「Bliss Wall lamp(ブリス ウォールランプ) / AW-0483」になります。

半透明のガラスブローブに、高級感を感じるマットブラックのスチール製ボティ。さらに、真鍮のネジがアクセントとなった、デザイン性にすぐれたブラケットライト。

明るすぎず、やわらかな光源は、モダンな内装空間へと導いてくれます。

 

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さらにブラケット照明を設置した壁面には、エコカラットプラス「ストーングレース(グレー) / ECP-630 STG1N」を貼り、さりげなく陰影の変化が楽しめるように。

 

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シューズクロークの左隣には、オーダーミラーを施工し、身だしなみが整えられるようにしました。

ミラーを施工するだけで、廊下側から見た時に、玄関を広く感じられるようになりました。

 

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玄関と廊下もLDKと同様に、「ホワイト」と「ライトグレー」をベースカラーとしてまとめつつ、「ブラック」のエッセンスを加えることで、空間を程よく引き締めています。

色味をしっかりとまとめることで、お住まい全体のインテリアテイストが整いました。

 

いかがでしたか?

北欧モダンをさらにミニマルに進化させた、奈良県N邸の新築リフォーム。

当初からしっかりとカラースキーム(色彩計画)を厳選することで、内装デザインの方向性が定まり、オーダー家具や仕上げ材のトーンがしっかりと統一されました。

もちろん、一言で「ホワイト」「ライトグレー」と言っても、微妙な明暗によって印象が異なりますし、青みがかっていたり、黄みがかっていたりするので、ただ色味を合わせるだけでここまで統一感が出るものではありません。

メーカーによってクロスの色味が異なっていたり、同じ色味でも材質が違うことでまとまらないなどの課題も出てきます。

 

ですが、そこはプランナーたちの出番。

微妙な色味のセレクトはしっかりとご意見しますし、イメージが漠然としている場合は、サンプルを厳選してお渡しすることも可能です。

今回のNさまのように、好みのデザインのブラケットライトやペンダントライトがあれば、そちらも内装デザインの参考にさせていただいますので、お気軽にご相談ください。

WORKS DETAIL施工事例データ

マンションブランド名
INGS -イングス-
リフォーム工事内容
オーダー家具製作、タイル工事、照明工事、クロス工事 etc.
オーダー家具
TVボード、小上がり、カップボード、カウンター下収納、トイレカウンター etc.
施工箇所
新築リフォーム
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