ビルトイン家電×造作家具が魅せるタイムレスな住まい -兵庫県芦屋市X邸-
今回ご紹介するお住まいは、白を基調としたLDKに、フルオーダーの大型家具を美しくレイアウトした兵庫県芦屋市X邸です。
ダイニングスペースに設置した大型サイズの壁面収納は、圧迫感が出ないように、色味や質感の他、ガラス素材をバランスよく取り入れながら、暮らしに合わせた収納スペースと機能を確保。
デザイン性と機能性を両立させることができました。
キッチンには、家事動線に合わせたカップボードをプランニング。オーナーさまのご希望で、ドイツの老舗高級家電メーカー「Miele(ミーレ)」のビルトイン家電2台をスッキリと納めました。
さらに、「Miele(ミーレ)」の存在は洗面スペースにも。洗濯機と乾燥機を設置するとお聞きし、メーカーの仕様に合わせて給排水の立ち上げ作業なども細かくお手伝いさせていただきました。
世界中の人々から、ミニマルな佇まいと機能性で愛される「Miele(ミーレ)」。
高級家電メーカーのデザイン美にふさわしい、洗練された内装プランをご提案させていただきました。最後までお楽しみください。
竣工:2021年11月
立地:兵庫県芦屋市
目次
光のラインが一体感を生むリビングダイニング
明るい日差しを受けて一層清々しい空間が広がるLDK。リマンションでは、今回の新築リフォームで、フルオーダー家具として「TVボード」「ガラスキャビネット」「大型壁面収納」「カップボード」の4点をプランニングさせていただきました。
まずは、心地いい寛ぎのスペースであるリビングからご紹介いたしましょう。
リフォームプランは、ソファ正面のテレビ周りを中心に行っています。
77V型の液晶テレビを壁掛けし、画面サイズを考慮したサイズのTVボードを取り付けました。
正面から見ると、TVボードは宙に浮いたフロート仕様?と思われるかもしれませんが、こちらは、奥側に土台の脚があるフロート風仕様です。
脚を僅かに残すことで、将来的にある程度重量のあるものを収納できる余裕を残しつつ、足元をスッキリさせることで、テレビ画面や家具の大きさで圧迫感が出ないようにしています。
テレビ背面には、エコカラットプラスのファブリコ「ECP-630/FBR1FN(ホワイト) / LIXIL」を施工し、さりげなく空間の表情に変化をつけました。
さらに、音響設備にもこだわりを持つXさまのご要望に合わせて、TVボードの両サイドの壁面に、埋込型のスピーカターミナルをご用意。お気に入りのスピーカーが特別映える位置に指定席をご用意しました。
テレビ設置面の梁下には、家具のレイアウトに合わせてダウンライトを5灯新設しました。
テレビの両サイドに2灯。廊下へと続く梁下に1灯。キッチンカウンターの上に2灯となっており、夜間に灯りを灯した時に光のバランスが偏らないようにしました。
こちらは、入口側からLDKを見渡した様子です。既存のシーリングライトは撤去し、ダウンライトを施工しました。
また、窓枠の上には、造作工事を行い調光タイプの間接照明をプラス。リビングとダイニングに繋がりを持たせています。
このような間取りの場合、多くの方が「リビング側はテレビ視聴をメインとした寛ぎの空間」「ダイニング側はお食事やお仕事、宿題などをするスペース」としてゾーニングされがちです。
リビングとダイニングの印象が家具のレイアウトで自然と変わるので、結果的に空間デザインにも違和感が生まれ、LDK全体のバランスが崩れてしまう、なんてことも。
今回のように、天井に光のラインを走らせることで、自然とLDKに一体感が生まれデザイン性もアップします。
特に間接照明が存在感を放つ夜間は、空間全体が一層ラグジュアリーに変貌します。後程、Before & Afterで紹介しますのでお楽しみに。
ちなみに画像右側にあるガラスキャビネットも、リマンションのフルオーダー家具です。
思い出の品や、お気に入りの雑貨やアイテムを飾るように収納することができます。
続いてダイニングスペースをご紹介します。
ダイニングスペースの見どころは、なんといっても壁面全体に生まれた大容量の収納スペース。
キッチンカウンターや梁の形に合わせて作られた壁面収納は、天井までたっぷりと収納できます。家族全員の細々した生活必需品をすべてしまっても余裕がありそうですね。
用途に合わせて、引き出し収納、開き戸収納、ガラス扉ディスプレイ棚、オープン棚など、多彩な収納スペースをご用意しました。
中央のオープンスペースには、コンセント口を設けてケトルやトースターを配置。家事動線まで意識し、食事の時間も効率的に動けるように配慮しました。
また壁面収納のオープン部の天板は、キッチンカウンターと揃えることで、キッチンとダイニングが繋がっているようにプランしています。
既存のカウンター天板との繋ぎ目も、美しく収まりました。
ホワイトカラーの扉は、取っ手をなくしワンタッチで開けられるプッシュタイプを採用。見た目もスッキリシンプルに仕上げることで、大型サイズながら圧迫感が増さないように配慮されています。
美しく機能的!「Miele」のビルトイン家電があるキッチン
こちらはキッチンスペースになります。
入り口側にブラックカラーの冷蔵庫を配置し、奥側にはフルオーダーのカップボードをプランニング。
取っ手のないフラットなデザインに加え、天板はリビングの壁面収納と同じ高級人造石「Fiore Stone(フィオレストーン) / AICA」を採用するなど、ダイニング側の造作家具とデザインを統一させました。
下台の取っ手は、手が掛けやすく美しい形状のJ型を採用。
オープン部には間接照明をプランし、キッチン全体の照度のバランスを保ちつつ、美しさにもこだわりました。
こちらは、家具を取り付けた直後のカップボードの奥側の部分になります。
2つのオープンスペースは奥行きもたっぷりと確保されており、一体何を収納するのか気になりますよね。
実はこちらは…。
ご覧の通り、ビルトイン家電の指定席です。
ムダのない洗練されたデザインは、世界中から愛されつづけるドイツの高級家電ブランド「Miele(ミーレ)」の「オーブン」と「スチームクッカー」です。
上質な素材と、考え抜かれたディティールは、シンプルだからこその美しさが際立ちます。
ちなみに「Miele(ミーレ)」は、1899年に創業されたドイツのブランドです。
満足度が高い機能性、飽きのこないタイムレスなデザイン、長い年月に寄り添う耐久性など、感度の高い大人たちを常に惹きつける上質なブランドです。
システムキッチンにも「Miele(ミーレ)」の食洗器がビルトインされました。
こちらも今回の新築リフォームに合わせて、既存の食洗器からご指定のものへ入れ替え作業を行っています。
海外のようなサニタリールーム
サニタリースペースは、洗濯機周りが大きく変化しています。
こちらが着工前の様子です。
洗濯機の設置場所は同じですが、床には日本ではお馴染みの防水パンが取り付けられています。
しかし、Xさまのご要望に合わせて、こちらにも「Miele(ミーレ)」の家電を置けるようにプランニング。
無事に設置が完了しました。既存の扉を閉めれば、生活感がなくなるのもポイント。
このような洗濯機前の扉は、リマンションで設置することも可能ですので、ご検討中の方はぜひご相談ください。
※マンションの構造上、設置が難しい場合もございます。
「CGパース」と「Before → After」
大型の壁面収納は、特にデザインの印象やサイズ感を事前に共有することが大切です。施工範囲が大きい分、少しの印象の違いが空間全体に影響してしまうからです。そこで今回は、一部の家具のCGパースも作成させていただきました。
※CGパースでのご提案には、諸条件がございます。
さらに、今回の壁面収納は、間接照明をたっぷりと詰め込んでいるのも魅力。ここまでご紹介している様子は、照明効果が少し分かりにくい画像でしたので、ここからは「着工前」「CGパース」「工事最終日」の内装を分かりやすい画像でご紹介いたします。
まずは、着工前のLDKの様子です。
同じ角度から空間全体を見渡すと、よりリフォーム後の変化が分かりやすいですね。
リビングのTVボード、ガラスキャビネット、ダイニングの壁面収納、キッチンのカップボード。
それぞれのオーダー家具が照明の光を受けて美しく際立ちます。
リビングダイニングの窓際の天井には造作工事で、照明を仕込むための「あごだし」と呼ばれる部位を作り、電気工事の後、間接照明の仕込み作業が行われました。
夜は一層光のラインが美しく走ります。ダウンライトも今回の工事で新設し、レイアウトを丁寧にプランしました。
続いて、ダイニングスペースの壁面収納をご覧いただきましょう。
遠目から見ても壁面収納が美しいですね。
もう少し近づいてみましょう。
大型サイズにも関わらず圧迫感が少ないのは、壁面に合わせた明るいカラーリングはもちろん、ガラス扉と内部の間接照明の効果です。
収納内部に奥行きが生まれることで、圧迫感が軽減されました。
こちらがご提案した壁面収納のCGパースです。ガラス扉のカラーリングで印象がかなり変わるので、いくつかご提案させていただきました。
キッチンスペースもオーダー家具で印象がガラッと変わりました。
家具だけを見ると、奥側のビルトイン家電収納、中央の吊戸棚、手前の冷蔵庫上収納で、奥行きがかなり違いますね。
こうしてみると少し凸凹した印象ですが、家電がおさまることで、家具の凹凸が空間に馴染んでいきます。
カップボードのCGパースになります。この段階では、冷蔵庫上収納の奥行きは、吊戸棚と揃えてあります。
おさまりは美しいですが、実際に収納を活用しようとすると、冷蔵庫上のさらに奥まで手を伸ばすのはとても大変そう、ということで、奥行きに変化がつきました。
CGパースは、あくまでも完成デザインをご覧いただくことが目的ですので、その後のお打合せや内覧時の現地調査で最終プラン(仕様図・図面 etc.)を整えていきます。
さらに、今回はベッドルームにもヘッドボードを納品させていただきました。
間接照明を内蔵した壁面収納がプラスされました。
ベッドの配置に合わせて、両サイドにコンセント口も新設しています。
こちらは、ベッドルーム横のウォークインクロゼットの出入り口です。
もともと開き戸の仕様でしたが、開閉スペースを考慮してアウトセットの引き戸に変更しました。他の部屋のウォークインクロゼットの扉も引き戸に変更しています。
いかがでしたか?
LDKを中心に、リフォームプランをご提案させていただいた兵庫県芦屋市X邸。
こだわりのビルトイン家電が収まったことで、さらに暮らしがグレードアップしていくことでしょう。
ちなみにリマンションでは、「ビルトイン家電+オーダー家具」のプランニングは多数の実績がございます。
これまでにもたくさんのお客さまよりこんなことはできますか?とご相談をいただきました。
ビルトインと言えば海外の広いキッチンをイメージされる方もいらっしゃいますが、実は限られた空間を有効活用する日本の住宅事情にこそ取り入れたいスタイルなのかもしれませんね。
フルオーダー家具は、お客さま一人ひとりの日々の暮らしはもちろん、人生そのものを豊かに彩ることに繋がります。
少しでもご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
WORKS DETAIL施工事例データ
- リフォーム工事内容
- 造作工事、オーダー家具製作、ビルトイン家電工事、電気・照明工事、エコカラット工事、ガラス工事etc.
- オーダー家具
- カップボード、大型壁面収納、TVボード、ガラスキャビネット、ヘッドボードetc.
- 総工費
- ¥11,250,000-
※総工費は契約時のものです。施工時期・物件状況などにより変動します。 - 施工箇所
- 新築リフォーム