モデルルームのように、艶やかに装い、整然と暮らす -東京都豊島区H邸-
Re:Mansion の施工事例をご覧いただき、お問い合わせくださったH さま。
マンションご購入時のオプション会で、ベルベット生地の上品なカーテンに一目ぼれされたとのことで、内装プランもカーテンの質感や色味を意識して進められました。
リビングダイニングのベースクロスには、カーテンに合う繊細なラメ入りのデザインをセレクト。間接照明の演出に加え、内装に溶け込んだオーダー家具の数々が、生活感を感じさせない整然とした空間へと導いています。
さらにみどころは、LDK 横の洋室を改修したクローゼット空間や、美しいタイル貼りの玄関スペース。
当初、玄関の装飾は、エコカラットプラスを候補に挙げていましたが、内装の上質感を保つためにプランナーからタイルをご提案させていただきました。
美しく丁寧に整えられた東京都豊島区H 邸の全貌を、早速ご覧いただきましょう。
竣工:2022 年7 月
立地:東京都豊島区
お気に入りの家具が引き立つリビングダイニング
絶妙なカラーバランスで整えられたリビングダイニングは、クロス類をすべて一新。
壁面のベースクロスには、「TWP1073 /TOKIWA」を、ダイニング側の下がり天井のクロスには「LBX9478 /リリカラ」を、そして画像左側壁面のアクセントクロスには「RH7578 /ルノン」をセレクトしました。
こちらは窓側からリビングダイニングをみた様子です。美しい家具や壁面装飾に見劣りしないように、下がり天井を利用して、L 字にコーブ照明を仕込みました。
お打ち合わせ当初、H さまは、コーブ照明の施工箇所を、画像右側の直線部分のみとご検討されていましたが、空間のバランスを考えて、プランナーより窓側からTV 側までL 字に照明を走らせるプランをご提案させていただき、採用となりました。やわらかな灯りが天井を照らし、空間全体をラグジュアリーな装いへクラスアップさせています。
また、LDK からまっすぐ伸びた廊下の照明プランもポイント。
壁側に寄せて再設置したダウンライトや各部屋から灯りが漏れて、まるでアートのようにジグザクとした形に光が走り、陰影を楽しむことができます。
こちらはダイニング側の様子です。壁面にはグレーカラーのアクセントクロス「RH7578 /ルノン」と、2灯のダウンライト。さらに間柱部分には、ミラーを貼り合わせることで、空間に開放感をプラスしました。
アクセントクロス「RH7578 /ルノン」には、細やかなラメが入っているので、ダウンライトの灯りを受けて艶やかに輝きだします。
ミラーの見切り部分にはシルバーを用いて美しく納めました。さりげなく空間を引き立てる、シャープなデザインです。
クロスやミラーなどの仕上げ材、そして照明の演出が、「Calligaris(カリガリス)」のダイニングテーブルを美しく引き立てています。窓際には、奥さまお気に入りのベルベッドのカーテンも。
続いてリビングスペースをご紹介します。リビングは、実は解体工事が発生したスペースです。
施工前は、テレビ設置面にリビング側と洋室側のクローゼット収納があり、もう少し手狭な空間でした。
こちらが、内覧時のお部屋の様子です。中央の小窓の位置を見比べると、内覧時と施工後で壁面の位置が大きく変わっていることが分かります。
今回の解体工事で壁面の位置をずらすことで、リビングスペースが大きく拡張されました。さらに、リビングスペースには、大型のL 型ソファの位置に合わせて、正面の壁にテレビスペースを設けました。
施工後の様子がこちら。ソファの高さを考慮してテレビを配置し、フロート仕様のテレビボードを設置。
テレビボードはリマンションのオリジナル家具となっております。
テレビ背面にはテレビ視聴の際、視覚的なノイズにならないよう、上質感がありながらシンプルなデザインのエコカラットプラス「スモークウッド(ダークグレー) /LIXIL」を施工しました。一見すると木材のような印象を受けますが、タイルの硬質感があります。
下がり天井部分を利用して、ダウンライトも2 灯新設しています。
ダイニングやキッチンにもダウンライトがプラスされているので、テレビスペースにもダウンライトを追加することで、光のバランスが整いました。
よくみると、ダイニング側の間柱に貼られたミラーに、天井のコーブ照明とテレビ面のダウンライト照明が映り込んでおり、ますます華やかな空間に仕上がっています。
こちらがリビングダイニングのクロスのプラン図になります。品番やサンプルをみただけでは空間のイメージがしにくいため、お客さまへの確認も含めてこのような資料を作成いたしました。
壁面との一体感が特別なキッチンスペース
キッチンスペースは、フルオーダーのカップボードをプランニングしました。今回は、リビングダイニングからの視線を意識して、カップボードだけでなく、設置する壁面全体のデザインにもこだわりました。
内覧時の様子をご覧いただくと、違いがより鮮明に分かります。
カップボードの設置面には、廊下側と同じ高さの梁が出ていましたが、カップボードと同じ面材を施工することで、壁一面に大型の家具を設置しているかのようにみえます。
また、天井はリビングダイニングの下がり天井と同じクロス「LBX9478 /リリカラ」を貼り、キッチン奥の壁面クロスには「TWP1274 /TOKIWA」を施工しました。
冷蔵庫もカップボードと同系色なので、より一体感が出ています。冷蔵庫上には奥行きたっぷりの吊り戸収納もプランニング。大きなサイズのお皿がたくさん入ると、奥さまから大変ご好評いただきました。
オープン部の壁面クロスには「TWP1073 /TOKIWA」をセレクトし、温白色のライン照明をプラスしました。
カップボードの天板や面材には、石目調の高圧メラミン化粧板「VBBX-3542G7 /イビケン」を採用しました。取手部分は、手が掛けやすいJ 型のデザインに。取手に金物を使用していないので、スッキリとした印象に仕上がっています。
下台には、ダストボックスの収納場所も設けました。普段の使い勝手を考えると扉をなくすこともできますが、みた目の美しさを考えて今回は観音開きの扉を取りつけることに。
カップボードの面材と既存のシステムキッチン側の面材を見比べると、色味やデザインが異なりますが、壁面や天井のクロスなど、キッチンスペース全体でみるとバランスが整い、統一感たっぷりに仕上がっています。
洋室をカスタマイズして使い勝手◎なWIC へ
リビングダイニングの拡張工事によって、少し手狭になってしまった隣接する洋室。個室として使いにくいこちらの空間は、大容量のウォークインクローゼットへ大改修しました。
梁が下がっているスペースは、ハンガーバーを設置して、ロングコートなど⾧さのある衣類をたっぷり収納できるスペースに。
LDK のテレビ裏の壁面には梁がないので、高さを利用して、ハンガーバーを2 段設置。
さらに、T 字に壁と棚を新設することで、上部に新たに収納スペースを設けました。使用頻度の低い衣類や、季節もののアイテムの収納に活躍しそうです。
奥側には、⾧物を吊るすことができるハンガーバーの他、下部に収納棚を設けています。
こちらがWIC の図面になります。入口側の壁面を残し、残りの壁面にはハンガーバーや収納棚を設けています。また、施工前はかなり大きめだった扉部分を今回の工事でコンパクトにリノベーションしました。
実際のBefore→After をご覧ください。
扉の位置はできるだけ変えないまま、開口部のサイズを変更することでスッキリとした印象になりました。
また、WIC の入口横には、縦に⾧い収納スペースをご用意。
こちらにもたくさんの衣類が収納できます。扉を開ければ、何が収納されているかひと目でわかるのがポイント。衣類をしまうときも大変便利です。
解体工事は少々大掛かりになりますが、その分、暮らしに合わせた動線をプラスできるのが魅力です。建物の構造上できない工事もありますが、まずは一度お気軽にご相談ください。リマンションの新築リノベーションは、お打ち合わせ回数に制限などを設けていないので、気になることは何でもお話しいただけるとうれしいです。
色味を厳選したスタイリッシュな玄関&廊下
玄関と廊下は色味を制限して、ラグジュアリーにデザインしています。
まず、玄関扉を開けた正面の壁面に、大理石調のタイル「ブラックエクスペリエンス /MB-04EAM /アドヴァン」を施工しました。ダークカラーのタイルに走る、ダイナミックなラインが美しいですね。
こちらのタイルは、光沢感のある仕上げ、凹凸のある仕上げ、マットなテクスチャーの仕上げと、さまざまな仕上がりの石がランダムに配置されており、並べ方で全体の印象にかなり表情が出る点が魅力です。
天井部分には、タイルを照らすように、配光範囲を狭めたグレアレスダウンライト2 灯を追加しているので、陰影が楽しめるスペースに仕上がりました。また、照明のスイッチは白でしたが、タイルに合わせてグレーカラーに変更しています。
大理石調のタイルは、廊下側まで流すことで、玄関と廊下の境を曖昧にして、違和感のない仕上がりに調整しています。角部分の見切り材には、マットなブラックカラーのものをセレクト。美しく収まりました。
こちらは土間スペースです。玄関正面のタイルの雰囲気を壊さないように、既存のシューズ収納扉と、玄関扉(室内側のみ)にはダイノックシートを貼りました。シューズ収納下の照明が良い味を出しています。
シューズ収納の向かいの壁面には一部にミラーを貼り、奥行きを出しました。
さらに、玄関側からチラッとみえる廊下の壁面には、ダウンライトの光の演出が垣間みえます。プランナーのこだわりはもちろんですが、現場スタッフの絶妙な位置調整が秀逸です。
廊下側の天井はクロスを「LBX9478 /リリカラ」に貼り替え、中央に設置してあった既存のダウンライトを撤去し、壁面に寄せて再設置しました。また、壁面のクロスは、キッチンスペースの壁面と同じクロス「TWP1274 /TOKIWA」に張り替えています。
奥のリビングダイニングから降り注ぐ自然光と、ダウンライトの照明演出が加わり、美しい空間へと進化しました。
空間に馴染んだリマンション自慢のオーダー家具たち
今回のH 邸の内装プランでは、カップボード、カウンター下収納、テレビボードをフルオーダーで製作いたしました。どのような家具か、図面と一緒にご覧ください。
リビングのTV ボードは、宙に浮いたようなフロート仕様のデザイン。扉は取手のないプッシュタイプとなっています。中に何を収納するか事前にキチンと確認していたため、コンパクトなサイズ感で仕上げることができました。
また、木目の流れは横にすることで、テレビ背面のエコカラットプラスとのバランスも◎。天板には、内部から配線を出せるように、配線口を設けました。
カップボードは、グレーカラーの面材にダウンライトの灯りが当たって、透き通った質感に仕上がっています。冷蔵庫の色味も美しく、壁面に生活感のない大容量の収納スペースが設けられました。
図面をご覧いただくと、カップボードの幅に合わせて背面の壁を一部ふかしていたりと、みた目だけでは分からない部分が垣間みえます。梁部分をうまく利用して、すっぽりとはめ込まれたカップボードの美しさはフルオーダー家具の醍醐味です。
最後にこちらはキッチンカウンター下の収納棚です。面材は、カップボードと同じものをセレクト。プッシュ扉で扉前面をスッキリとさせ、内部には収納物に合わせて高さを変えることができる可動棚をプランしました。
家具の紹介が終わったところで、最後にリビングダイニングのBefore→After をご覧いただきましょう。
内覧時には何もなかった空間が、一気に変貌しました。空間にスッと馴染んだ家具たちもみどころです。
さらに、違う角度からもご紹介します。
いかがでしたか?
今回は、スタイリッシュな内装の東京都豊島区H 邸をご紹介させていただきました。クロス選定や面材選びが絶妙なH 邸は、プランナーもかなり力を入れた物件です。ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
ちなみにこちらの物件は、現場を担当した東京支店のイマムラのブログでもご紹介しています。
ブログは、現場の作業風景も合わせてご覧いただけるので、躍動感もたっぷり! ご興味のある方は、ぜひ覗いてみてください。
Re:Mansionの公式YouTubeチャンネルでは、東京都豊島区H 邸のルームツアーをご覧いただけます。
オーナーさまの内装プランのポイントもお聞かせいただいたので、ぜひ併せてご視聴くださいませ。
WORKS DETAIL施工事例データ
- リフォーム工事内容
- 解体工事、造作工事、フローリング工事、オーダー家具工事、電気工事、タイル工事、ガラス工事 、クロス工事etc.
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