異素材が奏でる心地よい重厚感に満ちたモダン空間 -東京都M邸-
今回ご紹介するのは、ブラックウォルナットの重厚感が美しい東京都M邸です。
オーナーであるMさま、YouTube「Re:Mansion channel」で紹介されているROOM TOURをご覧になって、内装デザインのヒントを得られたのだとか。当初は、好みのマテリアルをとにかく詰め込みたいとご要望をたくさんいただきましたが、仕上がりにまとまりがなくなり、プランナーと再検討。足し算と引き算を繰り返し、バランスを整えながら、最終的に、トータルコーディネートまでお任せいただき、統一感あふれる内装プランが完成いたしました。
みどころはダイニングスペースに施された、壁面装飾。異素材であるブラックウォルナットとブロンズミラーを組み合わせて、シンプルでいてどこかアーティスティックな装飾に仕上がっています。他にも、「クロス」「エコカラット」「オーダー家具」「照明入れ替え」など、人気のリフォームプランを詰め込んでいます。早速、お住まいの全貌をご覧いただきましょう。
竣工:2022年2月
立地:東京都
目次
- シンボリックな壁面装飾が美しいダイニング
- 頼もしい収納力で生活感を覆ったキッチン
- エコカラットと間接照明で整えたリビング
- 大理石のマーブル模様が美しい洗面スペース
- さりげない空間演出が愛おしい玄関
- ご提案したCGパース
シンボリックな壁面装飾が美しいダイニング
美しく統一感のあるリビングダイニングは、既存のオプションと、Re:Mansionのオプションプランが調和した空間に変貌しています。
フローリングや建具の色味はそのままに、キッチン天井には新たに木目調のクロスを追加。LDKのベースクロスはすべて貼り替え、キッチンカウンターからダイニング壁面にはグレーのアクセントクロスを貼っています。
ダイニングスペースには、北欧の高級家具ブランド「BoConcept(ボーコンセプト)」のダイニングセットが美しく佇みます。
奥側の壁面には、ブラックウォルナットの突板「WRR-28UM00-02 /朝日ウッドテック」と、ブロンズミラーをランダムに並べています。梁下も木目調のクロスを貼り、ダウンライトを設置することで、縦のラインを閉じ込め特別感が生まれています。
梁部分には天井を照らす間接照明を仕込み、ウォルナットの重厚感を引き立てています。
こちらは隠し収納部分。当初は、扉のないオープンな飾り棚があるのみでしたが、そのままではダイニングのデザインプランをジャマしてしまうので、梁部分の納まりを整え、扉を取り付け、収納スペースとして活かすことに。
現場の判断で棚板を増やし、当初予定していた以上の収納量を確保することができました。
キッチンカウンターとダイニング側の壁面の図面になります。アクセントクロスは「RE-51717 /サンゲツ」です。梁部分には、間接照明の仕込みについての記載も。工事前の写真と、CGパースを含めてご覧いただけます。
頼もしい収納力で生活感を覆ったキッチン
ダークブラウンでまとまったシックなキッチンスペース。
天井の高さがリビングダイニングと異なることを利用して、造作工事を施しつつ、天井部分に木目調のクロス「RE-51975 /サンゲツ」を貼りました。さりげなくゾーニングされてオシャレですよね。
カップボードはRe:Mansionのオリジナルオーダー家具です。
吊戸棚と冷蔵庫上収納の扉は、ブロンズミラー貼りで高級感たっぷり。吊り戸と下台の扉面材を変えることで、暗めのカラーリングでも重苦しくなく、どこか軽やかな印象に仕上がっています。
オープン部を照らす間接照明も、ブロンズミラーと相性が良くキレイにまとまりました。
コンセント口は既存のもので、カップボードを設置する際、場所がおかしくないか現場でしっかりと確認されています。
下台は木目調のデザインでスッキリとした印象に。
炊飯器のスライド棚と、ダストボックスのポジションは、お客さまの家事動線によってプランニングされています。
キッチン側からリビングダイニングをみた様子です。
自然光が降り注ぎ、家族の団らんがますます心地よくなりそうですね。シンク上にはコロンと丸いフォルムが可愛らしいMAXRAY(マックスレイ)製のペンダントライト「MP40600-02 /ブラック」をプラスし、視界が抜けすぎないようにバランスを整えました。
キッチンのカウンター部分や、LDKの入り口の壁面はアクセントクロス「RE-51717 /サンゲツ」を貼っています。コンクリートのような質感と、絶妙な色味が美しいですね。
カップボードの図面です。
収納部の寸法や、面材の品番をご確認いただけます。また、吊戸棚の下側に間接照明のスイッチがあることや、冷蔵庫上収納の設置に合わせてコンセントを移動させるなど、完成されたカップボードをみるだけでは分からない部分も記載されています。
エコカラットと間接照明で整えたリビング
寛ぎのリビングスペースは、ソファやテレビ、観賞植物を引き立てるように、奥側の壁面にエコカラット「ネオトラバーチン/ECP‐630/TVT1(ベージュ) /LIXIL」を施工しています。
梁下には造作工事と木目調のクロスで、一枚板を取り付けているようなデザインに。
奥側に調光式のコーニス照明を仕込んでいるので、エコカラットをやさしく照らし、光の陰影を楽しむことができます。また、コーニス照明は壁面を照らす照明なので、テレビ画面への光の映り込みが少ないのも魅力です。
大理石のマーブル模様が美しい洗面スペース
洗面スペースのチャイルドミラー部分には、Mさまお好みの大理石調のタイルを大胆に施工しました。曲線を織り交ぜた幾何学模様は、抽象画のようなデザインです。
タイルは、平田タイルの「Sound of Marbles(サウンドオブマーブルズ) /SOM-6060S」になります。
こちらは「東京都台東区T邸」のカップボード部分に使われているタイルの色違い。Mさまが「Re:Mansion channel」のROOM TOURからヒントを得て、セレクトしてくださいました。
タイルだけみると少し大胆な柄に感じますが、少し距離を取ると、そこまで目立たないことがお分かりいただけるかと思います。お気に入りの柄だけど広範囲に施工するのは迷う…といった場合は、このような場所に登場させるのもおすすめです。
手洗いの機会が多い昨今。帰宅時のルーティーンである「手洗い」の時間が楽しみになりそうな演出です。
さりげない空間演出が愛おしい玄関
玄関は、LDKへの流れを意識して派手な装飾はせず、シンプルな演出にとどめました。
向かって左側の壁面には、エコカラットプラス「ストーングレース/ECP-630/STG1N(グレー) /LIXIL」を施工し、天井までぴったりサイズのオーダーミラーも設置。
さらに、廊下中央に配灯されていた既存のダウンライトは、壁側に寄せて再設置。
ダウンライトがやさしく照らすクロスは、リビングダイニングのベースクロスと同じ「RE-51009 /サンゲツ」です。玄関と廊下は、天井と壁面のクロスをすべて貼り替えました。
少しざらついたディティールは、光を受けて表情が変化します。リマンションでもかなり人気の品番になります。
ちなみに、数年前のRe:Mansionであれば、玄関と廊下は「エコカラット+ミラー」のみの装飾がスタンダードでしたが、最近はそれに加えて「ベースクロスの変更」「ダウンライトの入れ替え」など、さりげない演出を希望されるお客さまが多くいらっしゃいます。
シューズ収納の底には、人感センサー付きの間接照明を設置。帰宅時など、足元をサッと照らしてくれるのでとても便利です。
ご提案したCGパース
最後に、今回ご提案させていただいたCGパースをご紹介いたします。
カップボードは、家具単体でなく、LDKの扉や天井の木目調クロスも含めて仕上がりをご覧いただきました。
また、ダイニング奥の壁面装飾は、存在感があるデザインなので、CGパースで仕上がりをしっかりご覧いただくことで、お客さまにも安心していただけました。
リビングと洋室のエコカラットと照明プランもこの通り。
内装デザインはフローリングや建具の色味で印象が大きく変わります。今回のM邸のようにダークブラウンを基調とした空間の場合、仕上がりが重苦しくなっていないか、お客さまとイメージを共有することが特に重要となります。また、CGパースは照明の照度や光量まで忠実に再現しているので、図面だけでは分かりにくい照明プランの確認にも役立っています。
CGパースのご提案には諸条件がございますが、施工範囲が広かったり、プランが複雑であったり、特殊なマテリアルをご希望される場合は、できる限りご用意したいと思っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
※CGパースのご提案は施工規模等の条件がございます。詳細はお問い合わせください。
WORKS DETAIL施工事例データ
- リフォーム工事内容
- オーダー家具製作、タイル工事、照明工事、クロス工事etc.
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