[家具職人便り]家具製作に欠かせない「ビスケット」!
こんにちは、家具職人のヒロシです。
今回は集成材を使った家具についてお話します。
まずこちらの写真をご覧ください。
これはタモの集成材です。
家具を製作するために、まずはこの材料をカットしていきます。
家具を固定する場合、「ビス」などを利用することが多いのですが、今回はビスでの固定が難しい家具。
そういった場合、本来であれば「ホゾ」という加工方法で組み込むのですが、コスト削減のために今回はジョイントカッターと言う機械を使って加工していきます。
製作する前に家具職人同士で打ち合わせを行い、今回製作する家具はサイズがあまり大きくないので、この施工方法で十分と判断しました。
まずは、ジョイントカッターで指定の場所にくぼみを作り、
そこに接合用の部材をはめ込んでいきます。この接合用の部材、家具職人たちの間では通称「ビスケット」と呼ばれています。
形がビスケットに似ているからです。
実際に加工中のものがこれです。
板の固定すり位置に合わせて掘った溝に、ビスケットがはめ込まれ、別の板が接合されていきます。
ちなみに、このビスケットの素材はブナを使ってますので、ノリなどの水分を含むと中で膨張してガシっと固定します。
さぁ次々、組んでいきますよ。
だんだん形になってきました。
溝にはめ込まれているものが、膨張前の「ビスケット」です。
次に、しっかり組み込むためにプレスをかけます。
抽斗用の金物を取り付けて。
ここまで来たらもうひと踏ん張り!
無事に完成しました!
今回は、他にもこんな天板を製作したのでご紹介します。
図面通り&美しい仕上がりです!
これがどのように仕上がっていくのか、それはまた次回!
今回はここまで。家具職人のヒロシでした。
次回もお楽しみに^^