照明計画で注意したい、グレアについて
みなさんこんにちは。
Re:Mansionプランナーです。(Re:Mansionプランナーの書いた記事一覧はこちら)
快適な空間づくりに、照明計画は外せませんよね。
今回はグレアと、その対策について記事を書きます。
リラックスを促す住宅照明の計画において、グレア(不快な眩しさ)には充分な注意が必要です。
照明によってグレアが起こる要因は、以下の4つです。
◯周囲が暗く、目が暗順応状態の場合
◯輝度が極端に高い場合
◯光源が視線に近い場合
◯発光面の見かけの面積が大きい場合
照明計画では以下の点に留意して、グレアを起こさないように検討を行います。
1.グレアレス器具の選定
2.器具デザインと配光の組み合わせ
3.間接照明配光の活用
4.調光の導入
順番に解説していきます。
グレアレス器具の選定
LEDの光は指向性が強く、グレアが生じやすい特性があります。
ダウンライトの中には、グレアレスと呼ばれる分類があり、発光部が奥に入っているためグレアを抑えることができます。
ダイニングやリビング、寝室など過ごす時間の長いお部屋では、これら器具を選定すると効果的です。
また、通常の視点において、発光面が見えにくいように計画することも重要です。
グレアレスダウンライト
器具のデザインと配光の組み合わせ
ダウンライトやスポットライトの中には、ルーバーやフードを装着できる機種があります。
これらはグレアを抑えるのに有効ですが、ルーバーが深く、細かくなるほど光の広がりも狭まるため、適切な明るさを確保するよう計画する必要があります。
ペンダントライトにおいては、開口径が小さい器具デザインを選定することで、高い位置に吊り下げても直接光源が見えにくくなります。
間接照明配光の活用
間接照明は光源部が見えないため、グレアを起こす心配がありません。LDKや寝室など、長く過ごす空間では、特に有効です。
調光の導入
調光機能付きの照明器具は、自分の好みの明るさに調整でき、暗くすることでグレアを抑えることが可能です。
リビングや寝室だけでなく、トイレの照明を調光にすることで、深夜のトイレにも行きやすくなります。
↓調光(暗め)
↓調光(明るめ)
素敵な夜景を楽しむためにも、調光機能は欠かせませんね。