コロナ禍に限らず、リマンションには以前からリビングダイニングの一角にワークスペースを取り入れたいと考えるお客さまが多くいらっしゃいます。

書斎というほど大袈裟ではないけれど、集中してデスクに向かいたい時に寄り添ってくれるスペースなので、旦那さまや奥さまの在宅業務はもちろん、趣味を楽しんだり、お子さまが日々の宿題をこなしたり、フレキシブルに活躍してくれます。だからこそ、家族にフィットした使い勝手と収納力、デザイン性にこだわることが満足度を上げるポイントです。

 

今回ご紹介する大阪府吹田市のＭさま邸は、建具やフローリングの色味に合わせたオーダー家具と、シンプルな装飾を施しました。「ダークブラウン」「グレー」「白」と色味を厳選し、質感のバランスも整えることで、クールなインテリア空間に仕上がっています。

完成度の高いこちらのお住まい、一体どの部分にリマンションがオプション工事を施していると思いますか？　オーダー家具やエコカラットの他にも、実はアレコレ手を加えているので順番にご紹介していきます。

リビングダイニングの主役！テレビボード＆ワイドデスク

まずはLDKの中でも特に目を引くオーダーメイドのTVボード兼ワイドデスクがこちら。宙に浮いたようなフロート仕様のTVボードは少しだけ高さを出しつつ、デスクと敢えて天板を重ね合わせて段差が出るようにプランニング。この「段差」だけで、TVスペースとワークスペースがゾーニングでき、空間全体のデザイン性も高まっています。

オーダー家具を設置した背面には、エコカラット（ストーングレース／グレー）が施工されています。

さらに、デスク上部には、A4サイズの資料が入る吊戸棚も設置しました。梁下の段差に存在感のある家具を付けることで、梁の僅かな段差がまったく気にならなくなっています。

テレビボードと吊戸棚の底板奥には、調光式のライン照明を仕込みました。シーンに合わせて明るさを調整できるので、勉強や仕事の際はしっかり明るく、リラックスしたい時はやわらかな灯りに変更できます。

こちらがTVボード・ワイドデスク・吊戸棚の図面です。エコカラットの貼り方や、コンセント位置など細かく書き込まれています。

TVまわりはAV機器が集まるので配線を気にされるお客さまが多いのですが、家具の取り付け位置やAV機器の収納に合わせてマルチメディアコンセントなどを移設したり、コンセントを家具の上や内部に新設できるので、ぜひお気軽にご相談ください。図面内にもコンセント位置を記入させていただきます。

キッチンとダイニングは家具やクロスで統一感を出す

ダイニング側には、ダークブラウンのキャビネットをフルオーダーで納品させていただきました。本体高さをキッチンに合わせて、天板の品番も高級感のあるフィオレストーン（ミスティブラック）に、さらに面材はカップボードと統一。キッチンとダイニングに一体感が生まれて、素敵です。

ちなみに先ほど紹介したリビング側のTVボード・デスク・吊戸棚の面材も、キャビネットやカップボードと揃えています。

こちらがキャビネットの図面になります。梁部分を利用して、ダウンライト3灯を新設し、ピクチャーレールも取り付けさせていただきました。

リビングのデスク側からLDKを見渡した様子です。少し分かりくいですが、実は窓側にも今回のオプション工事のこだわりポイントがあるんです。どの部分がポイントかお伝えするために、工事中の様子をご紹介しましょう。

いかがでしょうか。こちらの写真をご覧いただくと、カーテンボックス部分に、間接照明を仕込むための造作工事が施されていることが分かりますね。ここに天井を照らすための間接照明を仕込んでいきます。

通常なら照明用の天井下地は、周辺と同じ品番のクロスで仕上げていくのですが…。

今回の事例では、あえてダークブラウン系のクロスをセレクトすることで、窓周りにも存在感を出しました。

ちなみに、写真の右上にチラリと見えているキッチンスペースの天井部分。こちらも実は今回の工事で手を加えており、窓側のクロスと品番を揃えています。

天井の無駄な凹凸をなくしLDKをのびやかに印象付ける

キッチン部分の天井はアクセントクロスを貼っただけでは？と思った方！　実はこんな工事も施しているんです。分かりやすい写真がありましたのでご紹介します。

こちらは内覧時にリマンションスタッフが実測にお伺いした際の様子です。内覧前はこのように、リビングダイニングの入り口と、キッチンスぺースの天井部分だけが下がっている状態でした。一見すると違和感はありませんが、リフォーム工事後の内装をご覧いただくと印象がまったく変わります。

LDKの入口とキッチンスペースの下がり天井を繋げるように造作工事を施しました。フラットになった下がり天井には、木目調のアクセントクロス（RE51975/サンゲツ）を貼り合わせています。流れる木目のラインがかなり印象的ですよね。

 

リマンションのマンションオプションは、ただ家具を収める、ただ空間を装飾するといったものではなく、今回のようにお客さまのお住まい全体の無駄をなくし、空間を美しく整えることも可能です。お客さまのご要望に合わせて柔軟にプラン提案をさせていただきます。

家電をスマートに収納して生活感を目隠し

リビングダイニングのインテリアデザインに合わせて、キッチンスペースにもフルオーダーのカップボードを納品させていただきました。下台の天板と面材は、システムキッチンやダイニングに納品したキャビネットと統一しています。

キッチンの下がり天井部分だけクロスを変えているので、リビングダイニングとのゾーニングもばっちり！　カップボードは、お客さまのお手持ちの家電などに合わせて、かなり細かく仕様をカスタマイズさせていただきました。

下台には、トースターと炊飯器を置くスライド式テーブルを分けてご用意。さらに引き出すだけで作業台になるスライドテーブルの他、引き出しは超浅型、浅型、深型の三サイズでプランさせていただきました。

吊戸棚の内部にはスイングダウンウォールを取り付けているので、モノの出し入れの際には、収納スペースごと手前に引き出して使うことができます。

寝室と子供部屋はアクセントクロスで遊び心を出す

LDKのラグジュアリーな雰囲気と打って変わって、やさしい印象に仕上がったのが子供部屋と主寝室。こちらは壁一面にやさしい色味のアクセントクロスを貼りました。

こちらは子供部屋のクロス（FE6314/サンゲツ）。抽象的な模様かと思いきや、よく見ると北欧の人気者たちが顔を出しています。腰高までは一色のクロス（FE6688/サンゲツ）を貼ることで、同じ部屋の中でメリハリを付けました。家具のレイアウトも楽しめそうです。

こちらは主寝室に貼ったアクセントクロス（RE51373/サンゲツ）。リラックスタイムにぴったりのやさしい柄ですが、部分的にラメのような光沢感があり、シックな印象です。明るいホワイトカラーはもちろん、落ち着きのあるダークカラーなど、ベッドリネンに合わせて表情を変えてくれるデザインです。

意外と人気なオプション「洗濯パンを可動式に変更」

洗面室で工事に入らせていただいたのが、洗濯パンの取り外す設備工事。排水まわりを整えることで、可動式の洗濯機台を置くことができます。

ご覧の通り、洗濯パンがないだけで洗面室が一層オシャレになりました。可動式の洗濯台ならホコリや湿気が溜まりがちな洗濯機スペースも清潔に保てるのでうれしいですね。

洗濯パンのオプション工事は、YouTube動画でもご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。＞＞ [ 洗濯パン動画はコチラ ]

洗面室の床もシートを貼り替えて、よりホテルライクな空間にこだわりました。こちらはサンゲツの長尺シート（PM-4422）になります。タイルのようなリアルな素材感ですが、お手入れがとても簡単なのでおすすめです。

ご提案したCGパース

同じリビングダイニングスペースに、形の異なるテレビボードとデスクと収納スペースのプランをご提案させていただきました。こちらで、方向性を絞って、さらに最終のCGパースにブラッシュアップしていきます。

こちらが最終的なお住まいに近いCGパースになります。

新築マンションの場合、内覧会までは実際のお部屋を見ることができないため、お客さまからいただいた平面図やお好みのインテリア画像をもとにCGを起こしています。そのため、施工後の写真と見比べるとフローリングの色味などに違いがありますが、そのあたりはご容赦くださいませ。

納品予定のオーダー家具だけが収まったお部屋の状態と、ソファやダイニングテーブルをレイアウトした状態のCGでも全く印象が異なります。ダウンライトや間接照明の灯りの当たり方も、ぜひ参考にしてみてください。

リフォーム前の様子

施工前のお写真をご覧いただくと、スタイリッシュな空間にリフォームされたことが一目瞭然ですね。

 

リマンションでは、具体的なオプション工事の内容が決まっていなくても、予算やご希望、状況に合わせてプラン提案と概算御見積の作成をさせていただきます。

「こんな部屋にしたいなぁ」といったイメージでも構いませんので、メールやLINEでお気軽にイメージ画像をお送りください。みなさまのお問い合わせをお待ちしております。