Re-create造作家具【最新スライドレール】vol.1
こんにちは。Re:Mantion家具職人です。(Re:Mantion家具職人の書いた記事一覧はこちら)
今回はRe-createの造作家具にて使用しているスライドレールが変わりますので、スライドレールについてお話させていただきます。
変わるのは、カップボード等に使用しているスライドレールです。
Re-createの標準仕様でソフトクローズの底付けタイプ(ボトムタイプ、アンダーマウントタイプと呼ばれる金物が引き出し側面に出ない物)を使用しています。
炊飯器の台等のスライド板には、側面に金物の出る物を使用しています。そちらは変わりません。
その底付けソフトクローズレールには、キッチン等によく使われるタンデムボックス(ブルム社の名称)と木製引き出しタイプがあります。
Re-createでは、木製引き出しを標準仕様にしていますので、それについて紹介いたします。
なぜ木製引き出しタイプなのかといいますと、タンデムボックスタイプですと、浅い(低い)引き出しや深い引き出しへの対応や、お客様が一番気にされる引き出しの有効寸法の案内がややこしい事になってしまうので(レール内蔵部が斜めになっている)木製引き出しタイプを標準仕様にしています。
写真はHettich社製
更には、タンデムボックスタイプは既製品やセミオーダーの家具で多く使用され、特注家具では木製引き出しタイプで製作する事が多い為です。
このソフトクローズの引き出し、今では普通になりました。
私の記憶ではオーストリアのブルム社がブルモーションと言って売り出したのが始まりだと思います。
昔の雑誌『室内』の広告がありました。平成17年(2005年)4月となっていますので、今から17年前です。
金物屋さんが言うにはブルモーションが出てから20年ほどたっているそうですから、この広告にあるダンパーがレールに内蔵される前があったのでしょうが、私はこの内蔵タイプしか知りません。
この頃はたいへんに高価でよほどの高級家具でないと使えませんでした。
又、Re-createで標準にしている木製引き出し用は当時の広告でも後回しになっている事でも解る様に金物メーカーの扱いが冷たいのです。これは特注家具等が対象ですと需要が少なく、仕方の無いことかと思います。
今まではBulm社のTANDEMシリーズを使用していました。
このレールも歴史があり信頼できるものですが、メーカー各社新しい商品を開発しています。
次回は、新しいスライドレールの紹介と選定理由の話をさせていただきます。