タイル施工を成功させる「美しい納まり」とは
こんにちは。CGデザイナーのアミです。
Re:Mansionでは「タイル施工」のご要望を多くいただきます。
先日も、施工管理スタッフのブログで「タイル施工事例」をご紹介させていただきました。
エントランスに大判タイルとミラーが美しく施工されていましたね。
タイルを美しく施工するポイントは、現場の状況に合わせて「タイルの納まり」をプランすることです。
実はこの「タイルの納まり」は、現場スタッフが施工するとき、プランナーがプランニングするとき、そしてCGデザイナーがCGを作成するときに、あれこれ悩むことが多いポイントです。
タイルを壁一面に貼る場合はもちろん、アクセントとして部分的に貼る場合も、特に目につきやすいのできちんとした「納め方」が必要になります。
また、体が触れた際にケガなどをしないように「安全性」「手触りの良さ」も要求されます。
見た目良ければすべてヨシ!とはならず、タイル施工は美しい「貼り方」と「納め方」が求められるのです。
というわけで、今日はタイル施工をより美しくかっこよく仕上げるために、タイルの納め方のついて詳しくご紹介できればと思います。
まずは、あまり聞きなれない専門用語から説明します。
[ポイント①]出隅
壁と壁が交差する部分を「出隅(ですみ)」と呼びます。
内壁の出隅は日常的に触れるところで、触って汚れたり、物がぶつかってタイルが欠けてしまう恐れがあります。柔らかいクロスなどとは違い、タイルの出隅は硬質なので人やものを傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。
[ポイント②]入隅
「入隅(いりずみ)」は、出隅とは反対の部分、つまり凹凸の「凹」の部分です。
写真で見比べると「出隅」と「入隅」の違いがよく分かりますね。
入隅は出隅よりも綺麗に仕上げることが難しく、凹目地はシーリング材を使う場合が多いです。
タイルの納まり方を事例でご紹介
美しくタイルを納めるために、納まりの事例をご紹介します。
「見切り材」・・・出隅にタイルを貼ろうとするとき、どうしても小口(タイルの切断面)が見えてしまうため、見切り材を使用します。見切り材には様々な色や素材があるので使用するタイルによって適切なものを選びます。
見切り材はアクセントとして使用することもあり…。
写真のようにタイルの納まりだけでなく、デザインとして使用する例もあります。この辺りはプランナーの好みや提案力で個性が出るポイントです。
「接着役物」・・トメ加工したタイルを接着してL型の役物として施工します。
種類は限られていますが、役物を使うと綺麗にタイル壁が続いているように見えます。
「勝ち負け」・・タイルだけで納めるシンプルな方法です。素地タイルなどは、表面も小口も同色であまり気にならないためこちらの納まりがおすすめです。
「トメ加工」・・大判の輸入タイルや厚みのあるタイルで使用されることが多いです。
「タイルの納まり」にも様々な方法があり、仕上がりの印象も変わってきます。
いかがでしたか? 今回は壁タイルの納まりについてご紹介いたしました。
多くのお客さまは、どんな柄のタイルを、どこに施工するか、に意識が向くことが多いと思いますが、タイルと空間を繋ぐ「納まり」も実はとても大切なんです。
少し納まりに興味が湧いてきたら、今回ご紹介した内容を参考に、ぜひタイルの納まりを探してみてください。
好みのショップやレストランで素敵な「タイルの納まり」に出会ったら、ご自宅の内装デザインがさらに素敵に進化するチャンスかもしれません。
もちろんプランナーから、タイルに合わせた納まりをご提案させていただくこともあります。
タイルは大きさや厚み、様々な形がありますので、もし使用したいタイルがありましたらいつでもご相談くださいませ。