「タワーマンション」フルリノベに不向き論?
スタッフNです。
(Re:Mansion施工管理スタッフNの書いた記事一覧はこちら)
今回も、タワーマンションのリノベーション工事について記載させていただきます。
タワーマンションは、集合住宅の中でも特殊な作りになっています。
(下記に記載した内容は、個人的に普段タワーマンションを工事する上で、気に掛けている事柄の一部です。)
【タワーマンションは、フルリノベに不向き論】
Re:Mansionでは、多くのタワーマンションの工事の実績がございます。
その経験上のお話をさせていただきますと、高層階になればなるほど、全解体することが難しくなると思います。
防災設備やスプリンクラーの兼ね合い、区画の問題(床材の二重床の一部を区画用の材料を使わなければならない等)、高層階用の特殊な設備機器の使用、近隣の騒音の問題など、解決することが多く、おおよそ解体出来て全体の6割といったところが精々だと思います。
(中低層階では、別の課題もあるものの、タワーマンションより制約は少ない印象です。もし、大きく間取りを変更されたいので、あれば中低層のマンションの方が良いと思います。)
ネガティブな内容を記載してしまいましたが、解体し難いということはそれだけタワーマンションがシステムとして完成しているという所作でもございます。
タワーマンション独自の間取りがあるので、数あるマンションの中でも独自性の高い間取りやお部屋にし易いというメリットもございます。
そのため、そこまで大きな工事を行わず、表層を主に変更する工事くらいにする方が、色々なことを考えると、タワーマンションの工事をするのであれば良いと思っています。
以上でございます。
今回は、タワーマンションは、あまりにシステムとして完成されているため、フルリノベーションに向かないことについて記載させていただきました。
皆さまの助力になれば幸いです。