荘厳なタイル装飾が叶えるハイセンスな住まい -東京都M邸-
ホテルのような暮らしに憧れていたオーナーのMさま。マンションをご購入された際、デベロッパーにタイルの施工を相談されたそうですが、制約が厳しく、残念な思いをされたそうです。
リマンションの存在はYouTubeからお知りになり、お問い合わせくださいました。同じようにタイルの施工を相談すると「できますよ」と返答され、驚きとうれしさがこみ上げたのだとか。ご自分たちで好みのタイルを選定したり、時にはプランナーからタイルの提案を受けたりと、各スペースにふさわしいマテリアルを選定し、和と洋が絶妙にミックスしたM邸ならではの特別な空間に仕上がりました。
特に玄関から廊下にかけては、まるでリゾートホテルの客室に足を踏み入れたかのよう。水まわりにも洗練されたタイルをセレクトし、施工することで、生活感をそぎ落とした内装へと進化させました。もちろん、リビングダイニングにもタイルの演出がそこかしこに。
間接照明に照らされて輝きを放つラグジュアリーな内装空間を、玄関からじっくりとご紹介いたします。
竣工:2022年10月
立地:東京都
目次
ミラーで視覚的に拡張された玄関
玄関の扉を開けると、まず目に入るのが、左壁面に大きく施工されたミラーの存在。
正面に壁面があることで閉塞感が出ないように、天井までフルオーダーのミラーを貼り合わせました。角に合わせてピッタリ施工されたミラーは、そこだけで特別な内装空間を予感させます。
ミラーの隣には、住まいの奥へと続く廊下が垣間みえますが、こちらもミラーに負けない存在感。間接照明の光の演出で、視線が自然に奥へと向かいます。
玄関ミラーには、シューズクロークのやさしい木目が映り込んでいますね。
壁面にミラーを大きく施工する場合、映り込む「色」によって空間の印象が大きく変化するので要注意。今回のM邸の場合、ナチュラルブラウンのやわらかな色合いが、玄関スペースをやさしい空間へと導いており、とても素敵です。
ミラーの角部分には、可愛らしいディスプレイ棚が設置されています。こちらの三角形の棚板は、もともとマンション側のオプションでついていたものです。しかし、棚板の色味がダークブラウンで、M邸の内装には少しミスマッチ。そこで、プランナーの提案で棚板を白系に変更することに。既存の棚板に、白い棚板をかぶせて、廊下側のタイルとの相性をよくしました。
ギャラリーのように凛と美しい回廊
玄関で靴を脱ぐと、美しいタイル貼りの廊下が奥へと続きます。やわらかな色合いに、アーティスティックな模様が美しいですね。タイルとともに、奥へと導くのは天井部分のL字に設けた間接照明です。
廊下の角を曲がると、個人の邸宅とは思えないほどの洗練された回廊が目に入ります。
既存のダウンライトの位置を壁に寄せて設置することで、タイルと向かい合う壁面にも光の演出が加わりました。床面もタイルが施工されているので、片側の壁面と天井をクロス仕上げにすることで、絶妙に心地いいバランスに仕上がっています。
左壁面に施工された情緒的な表情のタイルは圧巻の一言。こちらのタイルはMaristo(マリスト)の「Golden Age(ゴールデンエイジ)GLD-1260/11 ホワイト」と「Golden Age(ゴールデンエイジ)GLD-6030D/50 ホワイト」を組み合わせて施工しています。
ヨーロッパの黄金時代の建築物を彷彿とさせるデザインです。
タイルは色味やデザインによって、今回のようにやわらかい印象に変化するので、思い切って広範囲に施工するのもとてもおすすめです。シンプルで限定的な空間だからこそ、マテリアルの上質感がダイレクトに空間の印象に繋がります。
天井は造作工事で間接照明を仕込むスペースを設けました。また、内部にピクチャーレールを取りつけているので、季節やゲストに合わせてタイルを背景にお気に入りのアートを飾ることができます。
廊下は途中から天井の高さが変わるので、段差を利用して間接照明の位置を制限。奥は、ダウンライトの照明のみに限定することで、長い回廊に灯りの変化が生まれています。
こちらは廊下の奥から玄関側を振り返った様子。エントランスは華やかに、右側はLDKへと続いていますが、間接照明を控えめにすることで変化をつけました。
タイルが映えるドレッシングルーム
美しさを極めたドレッシングルーム。慌ただしい朝の準備時間も、ご家族でゆったりと使える広さが確保されています。今回の新築リノベーションでは、こちらのスペースにもタイル装飾をプラスしました。
リマンションでも人気のチャイルドミラーだけでなく、洗面台横の壁面にもタイルを施工しています。
ドレッシングルームの背面の壁にも贅沢にタイルを貼り合わせました。ちなみにこちらのタイルは、担当プランナーがご提案させていただいたアドヴァンの「ボビスグレー4.8ライトグレー / BOPN-03P612」になります。
タイルの施工面には、バスローブやタオルが掛けられるフックも新規で取りつけました。こちらはMさまにご用意していただいたフックになります。
滑らかな質感のタイルは、水回りにはぴったりのマテリアルです。扉や洗面引き出しの木材、ミラーなど、異素材とのバランスを加味しながらまとまりのある空間に仕上げました。
扉を開けると、先ほどご紹介した廊下のタイルと間接照明の灯りが目に入ります。
透明感のある「青」が演出する和モダンなトイレ
トイレスペースも今回の新築リノベーションで手を加えています。扉を開けた正面には、本来、吊戸棚収納が設置されていました。しかし、デザイン性を上げるためにあえて撤去し、空間を縦に広く感じられるようにしています。
トイレの左壁面には、淡いブルーが印象的なタイルを施工しました。
ゴールドカラーがプラスされたトイレ本体は、どこか和を感じさせる装い。壁面に施工した上品なタイルも日本画のような雰囲気を醸し出して、相性がピッタリです。
こちらのタイルは、Maristo(マリスト)の「Oro Agate(オロアガタ)ORO-1260P/AGA」になります。南アフリカ産の稀少な石「BLUE LACE AGATE」がモチーフになっており、気品あふれる表情が魅力。リラックス空間にピッタリなデザインです。
吊戸棚を撤去したことで広がった天井までの伸びを利用して、タイルの施工と同時に、天井脇に造作工事で間接照明をプラスしています。コーブ照明のやさしい灯りがタイルを照らして、とても美しいですね。
ちなみにトイレの既設のダウンライト照明のスイッチは、トイレットペーパーの横に移設しております。
間接照明の灯りだけ、というのも素敵ですが、灯りが必要な場合はダウンライトの照明をプラスすることも可能です。
艶やかな表情のリビングダイニング
さまざまなマテリアルが共存するリビングダイニングキッチン。床のタイルとカップボードは、デベロッパーのマンションオプションからMさまがセレクトされました。
そこに、リマンションによって、タイルやグレーミラーなどがプラスされて、華やかな統一感が生まれました。
ちなみに、軽やかでエレガントなデザインのダイニングセットは、イタリアのデザイナーズ家具ブランド「Kartell(カルテル)」のものです。
テーブルに見劣りしないよう、ダイニングとキッチンの境界となる壁面には、マーブル模様の大判タイルを施工しました。
美しいタイルは、名古屋モザイクの大理石調タイルの中でも最高峰シリーズ「マルミマキシマム /FI-AF340P」です。複雑な石模様や透明感がリビングダイニングのインテリア性を格上げしています。
床部分までキレイに施工され、床のタイルとの繋ぎ目も違和感のない納まりです。
さらにキッチン奥の壁面にも同様のタイルを施工し、ダイニングとキッチンに繋がりを持たせました。
大理石調のタイルは思わず触れたくなる滑らかなディティールです。
キッチンのカップボードは、デベロッパーのマンションでMさまがご注文されたものです。
今回は、オープン部の壁面に、タイル施工のみ承りました。選ばれたタイルは、キッチン背面にも施工したシリーズ。名古屋モザイクの大理石調タイル「マルミマキシマム /FI-AF380P」になります。
ダークカラーのタイルを選ぶことで、キッチンスペースにさりげなくアクセントをプラスすると同時に、同系色の家電の存在感を軽減しました。
リビングダイニングを奥からみた様子です。広々とした空間を華やかに演出するインテリアが美しいですね。
ダイニングテーブルの上には、天井裏に下地補強を施し、「TOYO KITCHEN STYLE(トーヨーキッチンスタイル)」の円状のシャンデリアを設置。カットガラスが美しく、天井カバーまで鏡面仕上げになっており、細部まで美しさにこだわった照明です。
奥側のリビングスペースにも、ダイニングとはデザインの異なる「ODELIC(オーデリック)」のシャンデリアを2灯取りつけています。ダウンライトの中に存在感たっぷりの照明を取り入れることで、床や壁面のタイル装飾とのバランスを整えています。
最後にご紹介するのは、リビング奥の寛ぎのソファスペース。
奥側の柱部分には、ブロンズミラーを施工しています。こうした柱は意外に存在感が大きく、インテリアへのこだわりが強いお客さまは、何とか柱の存在感を軽減したいとよくご相談をお受けします。
お気に入りの「Flexform(フレックスフォルム)」のチェアがブロンズミラーに映り込み、特別感たっぷりな寛ぎのスペースに生まれ変わりました。
リマンションでは今回のように、ミラーの施工でデザイン性を高めたり、オーダー家具を設置し間柱の存在感を隠すなど、マンションの間取りに合わせたご提案させていただきます。
いかがでしたか? お住まい全体にタイル装飾をプラスした東京都M邸。
どこか、和と洋の雰囲気を感じる絶妙なバランスのインテリア性で、他の住まいにはない特別感たっぷりの住み心地となっています。
リマンションでは、デベロッパーのマンションオプションでは施工が難しいと判断された内容の施工も、マンションの間取りや構造を把握した上でキチンと施工が可能か判断させていただきます。デベロッパーのように施工内容に大きな制限は設けておりません。
新築リノベーションにお困りの方は、ぜひ一度リマンションまでお問い合わせください。
WORKS DETAIL施工事例データ
- マンションブランド名
- Parkシリーズ
- リフォーム工事内容
- タイル工事、電気工事、クロス工事、ガラス工事、etc.
- 施工箇所
- 新築リフォーム
- 総工費(概算)
- ¥4,290,000-
- ※総工費は契約時のものです。施工時期・物件状況などにより変動します。