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WORKS施工事例

情熱的なアートと素晴らしい眺望に共鳴するハイエンド空間 -東京都港区Y邸-

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「美しさ」に強いこだわりをお持ちのオーナーYさま。

ご購入された新築タワーマンションをリフォームするにあたり、暮らしの機能性だけではなく、「美しく在ること」を追求した空間デザインを希望されていました。

 

プランニングのコンセプトともいえるポイントは、Yさまが愛してやまない情熱的なフランス名画と、タワーマンションならではの都心の絶景。

唯一無二のインテリア空間を設計するべく、細部にまでこだわりぬいた上質なマテリアルを選定し、精緻なデザインをプランニングいたしました。

例えば、玄関にはシルクのような繊細なクロスを採用し、リビングにはフルオーダーのTVボードやフローティングキャビネットを配置。キッチンは視界を開放するために部分的に解体を行い、ダイニングにはアートのように美しいイタリア漆喰を施工。

Re:Mansionが常にこだわる「照明プラン」も、Yさまの理想に寄り添い緻密に考えられており、空間にリズムを生み、数々のアートの魅力を引き立てます。

 

マンションのリフォーム・リノベーションは、制約が多く、時にさまざまな要素に考慮する必要があります。だからこそ、今回は高級感ある既設仕様はそのまま活かしつつ、プランナー・設計士・施工管理技士がRe:Mansionならではの柔軟な発想とデザイン力で、複雑な設計・限界寸法・工法を検討し、最大限に空間としての美しさを追求いたしました。

 

美への情熱と挑戦が結実し、センスと技術が融合したハイエンドな新築マンションリフォームの施工事例です。

 

竣工:2023年5月

立地:東京都港区

目次

 

暮らしをアートに昇華する、重厚と美意識のLDK

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およそ31畳にも及ぶ広々としたLDKは、視界の抜け感を意識しつつ、素材や色のレイヤーによって余白を持て余さないバランスを考慮してプランされました。

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木目が美しい既存のフローリングはそのまま活かし、同色のオリジナル家具を溶け込ませるように設置することで、床から壁を滑らかに繋ぎます。同時にベースクロスや天井、奥側のキッチンには、明るい色味のホワイトやライトグレーを用いることで、重厚な中に、どこか軽やかさも感じられる内装に仕上げました。

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リビングスペース窓側の一角には、壁掛けテレビ・テレビボード・壁面収納を設置。

すき間なく美しく納められるよう、既存の間仕切り壁を一部解体&新設し、隣接する洋室とリビング空間の凹凸を調整しました。

 

フロート仕様のTVボードは、フローリングと木目を合わせることで、シームレスな仕上がりに。

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壁面収納の内寸はお手持ちのアイテムに合わせてミリ単位で調整し、トール収納スペースや可動棚板をご用意。無駄なく整理整頓できるので、生活感を隠すことができます。

また、トール収納内部には掃除機の充電ドッグを内蔵し、配線コード類も露出しないよう徹底しました。

 

テレビ周りの間接照明にもこだわりが光ります。

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壁掛けテレビを囲うように設置された大型の壁面収納には、随所にRe:Mansionこだわりの光の演出をプラス。

背面の壁に設置されたリブパネルを照らし、凹凸の陰影が穏やかに浮き上がります。

 

さらに、今回はテレビ画面の裏にライン照明を仕込み、背板にはグレーパネルを採用しました。

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じんわりと浮かぶ光が、艶のあるテレビ画面と、背面のマットなグレーを調和させます。

 

複数の異素材、複雑に入り組む取合い、大型の収納家具。緻密な設計により、多彩なディテールが整然とまとまり、絶妙なバランスを魅せます。

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こちらはテレビスペース側から見渡したLDKの様子です。ソファは「arflex/BRERA(ブレラ)」をセレクト。リビングの中央に置かれても、圧迫感なく空間に馴染む美しいバックスタイルの逸品です。

 

ソファ周りのファブリックの色合わせも美しく、奥に配された名作チェアや絵画など、アイキャッチとなるインテリアの数々が空間全体の美観を整えます。

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タワーマンションならではの眺望に囲まれたくつろぎの空間には、静謐な美しさと端正な佇まいのラウンドチェア「Ritzwell/RIVAGE(リヴァージュ)」を。

パーソナルチェアがもたらすコージーな空間が、見える景色を変え、気分をリフレッシュさせてくれます。

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リビングから、ダイニングとキッチンを見渡した様子です。

深みのあるフローリングの流れが、ダイニングからキッチンへと、自然な流れで視線を誘導します。

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折り上げ天井には造作工事でコーニス照明とコーブ照明を仕込み、ダウンライトのレイアウトも刷新しました。

 

広々としたLDKだからこそ、マテリアルや置き家具などで各スペースを程よくゾーニングしながら、照明演出によって空間に一体感を持たせています。自然光とも調和する照度を選ぶことで、夜だけでなく朝方や日中など、時間を問わず照明演出をご堪能いただるようにこだわりました。

 

静かに感性を引き立てる、浮遊する造作キャビネット

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LDK中央の大きなクランクには、アートのような色・柄のイタリア漆喰「Stucco Plus(スタッコ プラス)/MARCO POLO Luxury」を施工し、木目とフォルムが美しいフローティングキャビネットをプランしました。

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こちらのキャビネットもRe:Mansionのオリジナル造作家具となります。

収納量をたっぷりと確保しているため、小物類やフラワーベース、銘酒、ワイングラスなどたくさんのアイテムがすっきり納まります。

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キャビネット上部のオープンスペースには、ディスプレイが楽しめる棚板を2枚設置。イタリア漆喰や造作家具の存在感に合わせて、棚板は40mmと少し厚みを持たせています。さらに、棚板の底にはライン照明を仕込み、イタリア漆喰とディスプレイが映える工夫も。

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ラグジュアリーなイタリア漆喰は、手塗り左官素材ならではの豊かさな表情を楽しむことができます。優美なLLADRÓのバレリーナたちが美しく佇み、キャビネット上がまるで小さなステージのよう。

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空間を圧迫する大きな壁を活かし、Yさまお好みのインテリアが並ぶ、アートでモダンなLDKのアクセント空間が誕生しました。

 

艶やかで開放的なモダンダイニング

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開放的なダイニングスペース。煌びやかなペンダントライトの下には、「arflex/COLUMN(コラム)」の円形テーブルを配置。

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チェアには「arflex/FLUTE(フルーテ)」をセレクト。軽快さとエレガントさを併せ持つチェアが、食事を楽しむひとときに心地よく寄り添います。

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鮮やかな色彩が目を引く絵画は、フランス出身のロジェ・ボナフェが手がけた一枚。

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ダイニングテーブルといえば「四角形」を選びがちですが、角のない「円形」は動線をスムーズにするだけでなく、空間全体の圧迫感を軽減し、程よいヌケ感をもたらしてくれます。

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直線的な要素が多くなりがちなLDKの中心に、品格を醸す曲線美を溶け込ませることで、自然と視線や動線がスムーズになり、インテリアにも動きが加わりました。

 

視界を広げ、キッチンカウンターを特別なステージに

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マンション既設のカップボードと、Poggenpohl(ポーゲンポール)製のキッチンカウンターを活かし、まろやかで優しい色味で統一されたキッチンスペース。

 

実は、Re:Mansionがリフォームに入る前は、コンロ前方は壁で覆われていました。

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生活感を隠す、調理中の油跳ねを避けるなど、意図的に設置されたこちらの壁面。

しかし、この一枚があることで、LDK全体の開放感が損なわれ、空間に澱みが生まれてしまいます。そこで今回は、大胆にこちらの壁面を解体し、壁面全面をガラスパネルに変更することに。

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壁があったことを感じさせないよう、設計士と施工管理技士が知恵を振り絞り、あえて難易度の高い工法を選択。仕上がりの美しさを妥協せず追求し、既設のキッチン天板と柄が連なるよう、Re:Mansionの技術を結集させました。

さらに、キッチン奥側のコンロ横パネルも違和感のないものに変更。レンジフードには機能美に優れたCenter Federica(センターフェデリカ)を採用しました。

 

キッチンカウンター下には、Poggenpohl(ポーゲンポール)製の優しく上品なサンドグレー色に合わせ、新たにカウンター下収納をRe:Mansionがフルオーダーで製作。

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キッチン奥に佇む既設のカップボード、ベースクロスなど、キッチンスペース全体を見渡した時に、視覚的なレイヤーに違和感が出ないように、丁寧に色を合わせました。

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薄型収納と侮れない収納力で、キッチンとダイニングの間にグラス類の指定席が生まれました。

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収納部下側の台輪は、フローリングの色味を考慮しダークトーンを指定。エッジが際立つ、究極のミニマルデザインのキッチンカウンターに仕上がりました。

 

品格で迎える、私邸のエントランスギャラリー

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玄関ホールと廊下は、シックでミニマルに。オーナーYさまの日常に寄り添う静かな彩りと、ゲストを迎える華やかな装いをモダンに調和させました。

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ベースクロスは、シューズクロークの建具、床面の既存タイル、新たにプランした照明演出に馴染む品番を厳選してセレクト。

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控えめながら品があり、シルクコットンのような滑らかで繊細な柄は、サンゲツのクロス「ELITIS Belize/SGB2364」です。照明の灯りをより美しく室内へと取り込み、プレミアムな印象を醸し出します。

 

玄関扉の小脇にはRe:Mansionオリジナルのデザインシェルフをご用意。ちょっとした小物が置けるので、お気に入りの香りを楽しめます。

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厚みのあるデザインシェルフは色・柄にもこだわり、CGパースによる再現に加えて、現地でプランナーからも色味をご提案させていただきました。

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玄関ホールの右手側の壁面にはグレーミラーを施工し、マンション特有の閉塞感が生まれないように配慮。異素材を施工し、壁面をあえて特別なアクセントに変えることで、外部からの視線を受け止め、空間を緩やかに仕切る役割を持たせました。

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各所のマテリアルが美しく納まる取り合い部分。プランナーがこだわり抜いて選定した、見切り材の直線美が際立ちます。艶やかなディティールにより、玄関ホールのデザイン性が一層高まりました。

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廊下側の壁面は、重厚感あふれるウォールナット木目調のルノンのクロス「RH-7805」を貼り合わせて、天井にはダウンライトをリズミカルに配置。

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玄関扉の正面には、天井の一部を切り込んで間接照明を仕込みました。玄関ホールから廊下、各個室からリビングダイニングへと、光の導線が生まれることで、お住まい全体につながりを持たせています。

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LDKへ続く扉を開けると、リビングダイニング側の折り上げ天井に入れられたコーニス照明とコーブ照明が、廊下側からの光の導線を引き継ぎます。

床面がタイルからフローリングへと切り替わりますが、マテリアルの統一感と計算された照明演出により、空間全体に美しい連続性が生まれ、違和感なくシーンが移ろいます。

 

アートとボタニカルが調和する癒しのベッドルーム

ベッドルームをご紹介する上で欠かせないのが、主寝室へと続く廊下に設けられた特別感あふれるギャラリースペース。

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こちらのスペース、実は施工内容はシンプルで、ベースクロスとアクセントクロスの貼り替え、ダウンライトの新設のみ。

にもかかわらず、これだけの重厚感と特別感が生まれているのは、マンション既設のタイルや建具の美しさに加え、Yさまが選ばれたピェール・ドートルローの風景画と、照明の灯りを受けて艶やかに光る額縁の存在があるからこそ。

自分らしさへと回帰する、プライバシー空間の始まりを静かに告げます。

 

それでは、主寝室へと足を進めましょう。ベッドルームへの扉を開けると、Yさまが敬愛するアンリ・マティスの絵画が出迎えてくれます。

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LDKや玄関ホールと印象が異なるベッドルーム。

ホテルのようなエレガントな装いに、ボタニカルエッセンスをブレンドしたリラックス空間となっています。

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壁面にはボタニカル柄のアクセントクロスとして、サンゲツのブランドセレクション「ARMANI(アルマーニ)/CASA」より、繊細な織り目が特徴の「SGB2323」をセレクト。

さらに、ヘッドボードは、BoConcept (ボーコンセプト)のベッドフレーム「LUGANO」のサイズに合わせてフルオーダーで製作しました。

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常に美しさを追い求めるYさまの熱意に応え、限界に挑戦したヘッドボードは、ドレッサー側のリブパネルとの段差を減らすため、奥行を極限まで薄く設計しました。

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ベッドの両サイドには、コンパクトなリーディングライト「MBK023Z-DIM (ブロンズメッキ)」とナイトテーブルを設置。ナイトテーブルのトップには、ダウンライトと間接照明のスイッチを設置し、テーブル内部にコンセントとUSBの差込口をご用意いたしました。

 

ベッドサイドにプランニングされたドレッサースペースは、壁面にリブパネルを施工し、フロート仕様の引き出し付きデスクをプランニング。

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直線的な美しさが際立つリブパネルに、かわいらしいフォルムのラウンドミラーを重ねることで、空間が柔らかい印象に調和されました。

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リブパネル上の梁部分にはダウンライトを1灯あしらい、天候や時間に左右されることなく、心地よくひとときをお過ごしいただけるように。

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ヘッドボード上部にもライン照明をプラスし、厳選されたファブリック類を引き立たせます。

触りが柔らかく、見た目にもやさしいマテリアルを選定することで、一日の疲れを癒してくれるプレミアム感たっぷりのベッドルームが完成しました。

 

「境界」を変えて整理されたベース空間

リビング空間をご紹介する際、さらりとお伝えしていた「間仕切り壁を一部解体」という表現について、もう少し詳しくご紹介いたします。

今回、リビングスペースにTVボードを設置するにあたり気になったのが、壁面の一部がリビング側に突出している点です。この出っ張りは、隣接する洋室の空間を四角く確保するために設けられたものでした。

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このような場合、壁面全体を造作家具で覆って突き出た壁面を覆う、突き出た壁面に合わせて他の壁面部分をふかすなど、いくつかのアイデアが検討されます。しかし今回は、天井部にビルトインタイプの空調設備が配置されていたこともあり、それらの案を断念。

間仕切り壁を解体で動かし、リビング側はフラットな壁面に整え、代わりに隣接する洋室側に出っ張りを設けるプランを採用することとなりました。

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解体中の様子も併せてご覧ください。思い切って解体工事を行うことで、新たな位置で間仕切り壁を設置することが可能に。

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リビング側から突き出た壁面がなくなったことで、リブパネルや壁面収納を美しく納めることができるようになりました。

 

一方でリビングに隣接している洋室側はどのように変化したのか。こちらもご覧いただきましょう。

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リビング側の間仕切り壁がフラットになったことにより、洋室側の壁面は一部が突き出ることになりました。ウォークインクローゼットの扉は、開閉が楽な折れ戸に変更しています。

 

こちらがご入居された後の洋室内の様子です。

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洋室は、間仕切り壁の解体&新設、クローゼットの扉変更に加えて、アクセントクロスの施工、ダウンライトの新設などを行いました。

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新たにできた壁面の出っ張りを逆手に取り、アートを飾るための格好のステージに。ダウンライトで常に照らしながら、スマートなフロアランプを置くことで、インテリアとして豊かな光景が生まれました。

 

ご提案したCGパース紹介

最後に今回の新築リフォームプランでご提案させていただいたCGパースをご紹介いたします。

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いかがでしたか。情熱的なフランス絵画と美しい景観に囲まれた、オーナーYさまの美学が息づくお住まい。

きっと、これからこのお住まいで過ごされる日々が、より愛おしく感じられ、人生そのものがさらに豊かに彩られていくことでしょう。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

東京都港区Y邸は、Re:Mansionの公式YouTubeチャンネル「Re:Mansion channel」にて、ルームツアー動画でのご紹介もしております。こちらもぜひ併せてご覧ください。

 

※掲載されている情報は竣工時当時のものであり、最新のものと価格、品番、販売終了など情報が異なる可能性があります。ご了承ください。

WORKS DETAIL施工事例データ

リフォーム工事内容
解体工事、造作工事、オーダー家具工事、照明工事、塗装工事、クロス工事、ガラス工事 etc.
オーダー家具
TVボード、フロートキャビネット、キッチンカウンター下収納、ドレッサー、玄関飾り棚 etc.
総工費
\8,500,000-
※総工費は契約時のものです。施工時期・物件状況などにより変動します。
施工箇所
新築リフォーム